...壮太郎氏は、ほとんど三十分ごとに、学校と警視庁とへ電話をかけて、その後のようすをたずねさせていましたが、一時間、二時間、三時間、時はようしゃなくたっていくのに、壮二君の消息は、いつまでもわかりませんでした...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...壮健(そうけん)な...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...壮(わか)いじゃないか」「あれが壮いもんか...
田中貢太郎 「草藪の中」
...最高級の宏壮なアパアトメントだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...狂乱せるしかも勇壮なる挑戦(ちょうせん)であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...緑の美神(ミューズ)と正義の神は顕れてそが厳めしき制縛もて彼を引裂くのであつた!絶えず/\壮観と...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...老齢期を壮年期と同様に取扱おうというのではない...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...正三は壮烈な気持が湧(わ)いて来た...
原民喜 「壊滅の序曲」
...向うから大勢の壮士が長い大小を横たえて大道狭しと遣(やっ)て来る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仕事場の壮麗な遠望に魂を奪われて固唾(かたず)をのんだ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...時としては壮大なる題目を把(とっ)て比較的繊細に作するの技倆(ぎりょう)もなかるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...口許(くちもと)にも壮者のような力があった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...それは胎児自身が主役となって演出するところの『万有進化の実況』とも題すべき数億年、乃至(ないし)数十億年の長時間に亘(わた)る連続活動写真のようなもので、既に化石となっている有史以前の異様奇怪を極めた動植物や、又は、そんな動植物を惨死滅亡させた天変地妖の、形容を絶する偉観、壮観までも、一分(ぶ)一厘(り)違わぬ実感を以て、さながらに描きあらわすのみならず、引続いては、その天変地妖の中から生み出された原始人類、すなわち胎児自身の遠い先祖たちから、現在の両親に到る迄の代々の人間が、その深刻な生存競争のためにどのような悪業を積み重ねて来たか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その壮大華麗は水天に映じ...
吉川英治 「三国志」
...この壮大豪華をきわめての人間の演舞が...
吉川英治 「新書太閤記」
...壮観な狩場の陣がいちめん展開されていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宏壮な屋敷塀(べい)の角を曲って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それに宏壮な邸はあり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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