...「士民」で役職や階級を表すのは、旧時代の話です...
...「士民」には、特に日常会話で使われる使い方はありません...
...一般士民の話柄に於て然りしのみならず...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...士民官軍を喜び迎ふ...
田山花袋 「父の墓」
...勇は缺く!戰場逃げて光榮を全うせんと欲するや?トロイア領に生れたる士民ばかりともろともに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...太平に馴れた江戸の士民は...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...藩の士民が食べる外に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...士民共にその手伝いをしたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...必要とは士民誰れに限らず...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...右の如く紙幣と正貨との差が僅かで済んだのは士民の幸福であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...はしなく士民の間に火を放(つ)けたような熱度で歓迎される催しが一つ起りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井能登守というものを士民の間の憎悪(ぞうお)と怨府(えんぷ)とにしてしまおうという策略のように見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...後にまた士民の論しがたきあり...
蜷川新 「天皇」
...士民が適(てき)として帰(き)するところを失い...
福沢諭吉 「旧藩情」
...士民(しみん)を問わずいやしくも志あるものをして来学せしめんを欲するなり...
福沢諭吉 「慶応義塾の記」
...願くは我が旧里中津の士民も...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...領内の士民たちが困窮していること...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...南海の士民なることを――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下の士民に面(おもて)を向けられましょうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...城中数千の士民の助命を乞うたものともいわれている...
吉川英治 「新書太閤記」
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