...復た滿城の士女狂せるが如きを顧みず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼奴が今度描いたら屹度滿都の士女を驚かせる! 俺には近頃いろんな友人が出來たが...
石川啄木 「鳥影」
...當年士女が此に來りて蹈舞せし歌垣の名殘は...
大町桂月 「春の筑波山」
...享楽のみをあさり歩く現代文明国の士女と対照してみるのもおもしろいことである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...労働最中に美装(びそう)した都人士女の訪問でも受けると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...都人士女堵ヲ傾ケ袂ヲ連ネ黄塵一簇雲集群遊ス...
永井荷風 「上野」
...伝フル所、士女雅宴、楼閣清集等ヲ画ケルモノ多シ……」駒井がそれを読んでいると、白雲は改めていうよう、「それと、もう一つは岡本兵部の娘です、あれが、なかなかの傑作でした」「それは、どういう意味でです」駒井は画帳を見ながら、岡本兵部の娘の、傑作という文句の意味を問い返すところへ、「風呂がわきました」扉を押して金椎が顔を見せたものですから、駒井は、その方へ向いてうなずいて見せ、次に白雲の方に向き直り、「風呂がわいたそうですが、おはいりなさってはどうです」「イヤ、それは有難い、なにぶんこの通りですから……」白雲は喜んで立ち上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...楼内士女填咽、殆ド立錐ノ地ナシ...
成島柳北 「他山の石」
...士女の別(べつ)なく...
福沢諭吉 「旧藩情」
...かの士女は果たして如何(いかん)の評を下すべきや...
福沢諭吉 「日本男子論」
...若しかゝる素晴しい大声を往来で発したならば優雅な士女は気絶するであらうに...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...春暖漸(ようや)く催し草木僅(わず)かに萌芽(ほうが)を放ち菜黄(さいこう)麦緑(ばくりょく)の間に三々五々士女の嬉遊(きゆう)するが如き光景をも聯想せしむるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...居士女(こじのじょ)極めて渇仰して明鏡を塔の相輪中に繋(つな)ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...外の面には春日うららにありとあるひびきなせるを灰いろのこの館には百の人けはひだになし台の上桜はなさき行楽の士女さゞめかんこの館はひえびえとして泉石をうち繞りたり大居士は眼をいたみはや三月の人の見るなく智応氏はのどをいたづき巾巻きて廊に按ぜり崖下にまた笛鳴りて東へととゞろき行くは北国の春の光を百里経て汽車の着きけん...
宮沢賢治 「国柱会」
...リンデンに来て両辺なる石だゝみの人道を行く隊々(くみ/″\)の士女を見よ...
森鴎外 「舞姫」
...この大道髪(かみ)のごときウンテル・デン・リンデンに来て両辺なる石だたみの人道を行く隊々(くみぐみ)の士女を見よ...
森鴎外 「舞姫」
...リンデンに來て兩邊なる石だゝみの人道を行く隊々の士女を見よ...
森鴎外 「舞姫」
...士女はみな競(きそ)うて西方の(恐らく準ギリシア風の)衣服をつけた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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