...伝統と教養とに培(つちか)はれた士人にも恥ぢないつつましさがある...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...苟(いやしく)も一個の士人たる徳義(とくぎ)操行(そうこう)において天下後世に申訳(もうしわけ)あるべからず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...漸(ようや)く烱眼(けいがん)卓識なる士人の間に流布(るふ)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...長州の名ある士人(さむらい)の娘にて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一個の士人としては到底...
中里介山 「大菩薩峠」
...藩士の一人が僅かに土佐藩の一士人を傷つけたという事情のために倉皇狼狽(そうこうろうばい)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨日までの殺人暴客は今日の文明士人となり...
服部之総 「福沢諭吉」
...物ごと何によらず斯く上國に遲くれて居るからして、一方に於ては朴素の風が尚ほ存し、輕薄に流れず、士人の間にも、恩を思ひ忠を盡くすの念は頗る厚かつた...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...曾て東京に一士人あり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...上流の士人にても或(あるい)は俄(にわか)に家を挙げて藩地に帰る者あり...
福澤諭吉 「故社員の一言今尚精神」
...たとえば日本士族の帯刀はおのずからその士人の心を殺伐に導き...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...いかなる独主独行の士人といえども...
福沢諭吉 「徳育如何」
...元禄年間の士人を再生せしめて...
福沢諭吉 「徳育如何」
...専(もっぱ)ら平和無事に誘導(ゆうどう)したるその士人(しじん)を率(ひき)いて...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...氏が維新の朝(ちょう)に曩(さ)きの敵国の士人と並立(ならびたっ)て得々(とくとく)名利(みょうり)の地位に居(お)るの一事なり(世に所謂(いわゆる)大義名分(たいぎめいぶん)より論ずるときは...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...弘前藩では必ずしも士人を幕府に出すことを喜ばなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...嘉永安政の時代は天下の士人をして悉(ことごと)く岐路に立たしめた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...おりおりは城内の士人の歌の会などに往来しても...
柳田国男 「雪国の春」
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