...苟(いやしく)も支那を旅行するのに愉快ならんことを期する士人は土匪(どひ)に遇う危険は犯すにしても...
芥川龍之介 「長江游記」
...苟(いやしく)も一個の士人たる徳義(とくぎ)操行(そうこう)において天下後世に申訳(もうしわけ)あるべからず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...士人の風上にも置くまじきものと思われていた故...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...きみがつかまえているのは、野村みち子ちゃんじゃないかね」明智探偵がわらいながらいいますと、紳士人形は、あきらめたように、顔につけていたお面をとって、こちらへ出てきました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...トロイアの士人の妻と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...このごろ士人一般の間に取沙汰せられている...
中里介山 「大菩薩峠」
...藩士の一人が僅かに土佐藩の一士人を傷つけたという事情のために倉皇狼狽(そうこうろうばい)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...べつに藤本鉄石以下の「京都方浪士人別(にんべつ)」というのが秘められていた...
服部之総 「新撰組」
...昨日までの殺人暴客は今日の文明士人となり...
服部之総 「福沢諭吉」
...しきりに世の多事を好み騒動を企望して余念なかりし血気の士人に非ずや...
福沢諭吉 「教育の目的」
...すなわち元禄年間の士人と見(けん)を同じゅうして...
福沢諭吉 「徳育如何」
...これに反して日本においては士人の去就はなはだ厳(げん)なり...
福沢諭吉 「徳育如何」
...ゆえに支那にて士人の去就を自在にすれば聖人に称せられ...
福沢諭吉 「徳育如何」
...自ら私権を保護して鉄石の如くなる士人は...
福沢諭吉 「日本男子論」
...内外の士人この書を読で単に医学上の一小紀事とする勿(なか)れ...
福澤諭吉 「蘭学事始再版之序」
...「江陰の士人葛君...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...やや文字を識る士人が来て詩を乞(こ)い書を求めると...
森鴎外 「魚玄機」
...嫡子には士人たるに足る教育を施し...
森鴎外 「渋江抽斎」
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