...大君の御心のごと壞(やぶ)りてまゐ出む」とまをしたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...いたるや不壞(ふゑ)の新代(あらたよ)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...縣廳で地面を買ひ家は賣るものも賣らぬものも皆打壞すさうだから早く御賣りなさいと云つて...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...僅か修繕費を二萬圓一年に掛ければ二十萬圓取れる許りになつて居るのを之を破壞する...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...多數壞血病で死んだ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...内治外交の兩面に救ふ可からざる壞膿を生じて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...秩序頗る壞頽したる證迹を現はしたるは何ぞや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の大勢未だ定らざる前に之れを破壞するの優れるに如かずと信じたるを以てなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人々個々自守るの思想は破壞せられて...
内藤湖南 「學變臆説」
...これで立派な世界の一等國になつたつもりで、得意になつて居るのか知ら、改良でも進歩でも建設でもない、明治は破壞だ...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...どんな事(こと)があつたつて壞(く)えつこはねえんだからと...
夏目漱石 「門」
...一旦他人から保管を頼まれたコツプを壞すと云ふのは...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...――この縁談を打ち壞してくれ――と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こいつは打ち壞しても入るほかはあるまい」「いづれにしても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ惜しむべきはその解脱は同時に解脱する筈の主體の壞滅を意味することである...
波多野精一 「時と永遠」
...壞滅を意味する外はないであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...美しいものに達することが出來ない! 壞したところで...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...たゞ破壞(はくわい)をのみ會得(ゑとく)して...
水野仙子 「冬を迎へようとして」
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