...具象性を破壞するものは抽象作用其ものに非ずして抽象の方法である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...從つて具象性を破壞する抽象もあれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...石垣又は懸崖崩壞の爲め鹿兒島市附近に數十人の死傷者を出したるは甚だ遺憾にして...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...全く何も彼も破壞して...
石川啄木 「病室より」
...忽ち秩序壞亂として起訴され...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...さらずば彼は速にイリオン城を壞るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...けれども其破壞的態度は唯過去に對してのみであつて...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...衆彼に擬するに首相を以てすること亦猶ほ伊藤前内閣崩壞後に於けるが如くなりき而も彼が固辭して受けざるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...庫から本を出して箱や何かを叩き壞して...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...「土産物でせうが壞れやしませんかね」「何なら落した序に少し毒見しませうかね」先刻から女の反對の側に居て其容子ばかり見て居た三人連の電信工夫が斯う揶揄ひ出した...
長塚節 「商機」
......
仁科芳雄 「NIELS BOHR」
...却つて壞滅の運命を見ねばならぬのである...
波多野精一 「時と永遠」
...死が無に歸すること生の壞滅であることの自覺にまで徹せず...
波多野精一 「時と永遠」
...身體は崩壞するに拘らず靈魂はそのまま存在を續けると考へた...
波多野精一 「時と永遠」
...たいてい壞(こは)れないで土(つち)の中(なか)から出(で)て來(き)ます...
濱田青陵 「博物館」
...晝間仕上げた工事を毎夜土地の神が壞すを防ぐとて弟子一人(オラン尊者)を生埋にした...
南方熊楠 「人柱の話」
...それらの「道」はすべて文化の改革と共に壞されてしまつた...
吉川英治 「折々の記」
...周圍に破壞や、不安を起しあはないやうに、じつに、壞れ物の中にゐるやうに、そつと、今日を守りあつて暮してゐる...
吉川英治 「折々の記」
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