...今回の地變により多少崩壞し...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...情けない罪人なのだ――えゝ汚らはしい(ノラは默つてじつと男を見てゐる)お前は私の幸福といふものを全く打ち壞してしまつた...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...この故に宮殿が破壞して雨が漏りますけれども修繕なさいません...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...國家權力が社會秩序の破壞者に讓歩をする程危險なことはない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...戰爭によつて破壞された――砲彈から逃れた場合でも尚―― 一つの世代に關する報告の試みにすぎない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...ヂュウスの惠厚くしてトロイア堅城壞る時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今や彼は局面展開の魔術を講じて閣下の内閣を破壞せむとするを見る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私の理性が築き上げたものを感情は直ちに根柢から破壞し去るのであります...
長塚節 「教師」
...銀次は骨董(こつとう)を打ち壞して井筒屋の父子を殺したんですか」ガラツ八はたまり兼ねて平次に訊きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それの全き存在と自己とを徹底的に破壞するいかにするも遁がれ難き運命の意義を擔ひつつ...
波多野精一 「時と永遠」
...組成する要素に分解されず從つて壞滅することがない...
波多野精一 「時と永遠」
...主體性を失つて結局壞滅に歸せねばならぬであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...宗教においては創造は人間的主體を壞滅の淵より救ひ出す神の愛として特に體驗される...
波多野精一 「時と永遠」
...かくの如き生は缺乏と壞滅とを知らぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...かやうな價値批評としての心理學が自然科學的方法に基く心理學によつて破壞されてしまふ危險の生じたとき...
三木清 「人生論ノート」
...壞れかゝつた乘合馬車に乘り通してゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...久し振の友人などと落合つて飮むとなると殆んど常に度を過して折角の旅の心持を壞す事が屡々(しばしば)である...
若山牧水 「樹木とその葉」
...壁は壞(こは)れて...
若山牧水 「古い村」
便利!手書き漢字入力検索