...2誤謬の存在は客觀的眞理の存在を破壞する理由とはならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分の計畫を全然打壞したのは醫者の小野山に違ひない...
石川啄木 「病院の窓」
...現に稍々(やや)大なる石材(せきざい)を打(う)ち壞(くだ)き押(お)し缺(か)きて漸次(ざんじ)目的(もくてき)の形状(けいじやう)とせし跟(あと)を認(みと)むるを得るなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...而してトロイア軍の盟約の破壞あり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...内治外交の兩面に救ふ可からざる壞膿を生じて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今や彼は局面展開の魔術を講じて閣下の内閣を破壞せむとするを見る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大體に於て今日の京都は今日の東京の如くに破壞せられてはゐなかつた...
永井荷風 「十年振」
...向うから壞(こは)されたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その破壞された表情の底から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それ自身としては共同に對して無頓着であるか乃至はむしろ破壞的である...
波多野精一 「時と永遠」
...三六神聖者はそれの絶對的實在性をもつて破壞の力として働くばかりでなく...
波多野精一 「時と永遠」
...死は時間的生の主體の壞滅を意味する...
波多野精一 「時と永遠」
...もちろんこの小屋(こや)は燒(や)けたり壞(こわ)れたりして...
濱田青陵 「博物館」
...破壞が自然に來る...
平出修 「計畫」
...情念はその固有の力によつて創造する、乃至は破壞する...
三木清 「人生論ノート」
...轅が壞れて突き出されてあつたり...
水野仙子 「四十餘日」
...昔し其國王と二弟がスクタリ砦を立てた時晝間仕上げた工事を夜分鬼が壞して已まず...
南方熊楠 「人柱の話」
...何か壞れ物を抱いてゐる時のやうな氣持ちで歩いていつた...
横光利一 「悲しみの代價」
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