...私は何の必要もなきに平地に波瀾を起し、暴動を敢てすることは、財産を破壞し、人命を損し、多く無益の犧牲を出すのみで、革命に利する處はないと思ひます...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...あの人が亡くなると一緒に目茶々々に壞れてしまひましてね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...放射(ほうしや)された噴出物(ふんしゆつぶつ)によつて破壞(はかい)せられたサンピール市街(しがい)の零落(れいらく)とは著(いちじる)しい對象(たいしよう)である...
今村明恒 「火山の話」
...既に崩壞しかけてゐた封建社會内の革命要素に急激な發達を起させた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...天の下治らしめしし天皇の御陵を悉に壞りなば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...遂に此に依りて以て憲政黨内閣の破壞に成功したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今日出版したら風俗壞亂で禁止されるやうな支那から早く渡りました有名な本がありますが...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...庫から本を出して箱や何かを叩き壞して...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...之を窺ふに堤坊の决壞せるもの往々にしてあり...
長塚節 「草津行」
...二人の結婚生活の幸福が當然お前の死に依つて破壞されてしまふのだと信じ切つてしまつたのだつた...
南部修太郎 「疑惑」
...得體のわからぬ壞れた金物類などを賣つてる...
萩原朔太郎 「悲しい新宿」
...それの壞滅はあり得ぬことであり...
波多野精一 「時と永遠」
...壞滅と死とは兩者の行くへに待ち構へてゐる...
波多野精一 「時と永遠」
...壞(こは)れてなくなつてしまつて...
濱田青陵 「博物館」
...かかる法則を破壞して...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...小さな、脆い器具類は、手にとり上げると、すぐ壞れるので、いそいで元の場所に置かれた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...生は和歌に就きても舊思想を破壞して新思想を注文するの考にて隨つて用語は雅語俗語漢語洋語必要次第用うる積りに候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...八十年後に平安朝文化は崩壞し...
吉川英治 「折々の記」
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