...本邦稀に見る絶壑(ぜつえい)を成し...
石川欣一 「可愛い山」
...老幼ハ溝壑ニ転ジ壮者ハ去テ他国ニ流離セリ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...間もなく渓壑(けいがく)迫りて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...思うに薬研の壑中に陥りて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...山壑にひゞきわたる...
大町桂月 「妙義山の五日」
...壑の前方(むこう)の峰の凹みに陽が落ちかけていた...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...この壑の中へ墜ちましたが...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...それと結婚さしてやろう」秋壑はこう言って冷たい笑いかたをした...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...秋壑はまたそこで盃を手にした...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...秋壑はまたある時...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...秋壑の失敗はそれから三年にならないうちに作(な)った...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...少女はそれからそれと秋壑のことを話した...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...数多の橋梁を渓壑(けいがく)の間に架け...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...外は虎狼(ころう)渓壑(けいがく)の欲を飽(あ)かしむ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今しも壑(たに)を渉(わた)り終わり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...この刃(やいば)を胸に受けて溝壑(こうがく)に捨てられて腐ってしまったのだ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...志士は溝壑(こうがく)にあるを忘れず...
南方熊楠 「十二支考」
...永遠に填むることの出來ない谿壑がある...
森鴎外 「古い手帳から」
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