...下有衝波逆折之回川」の木曾の高山幽壑の中に磅したる...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...この路も絶壑をからみ...
石川欣一 「可愛い山」
...アブラハムの言によれば「絶頂に達する壑(ガリース)の中の若干は...
石川欣一 「可愛い山」
...底知れずの深壑(しんがく)から...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...四壑のために鉄より堅牢なる箍(たが)を匝(め)ぐらしたるもの...
宇野浩二 「それからそれ」
...千山奇を爭ひ、萬壑怪を競ふ...
大町桂月 「鹿野山」
...山壑にひゞきわたる...
大町桂月 「妙義山の五日」
...彼は自分は壑の中へ墜ちたが運好く死なずにいるな...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...壑の中に墜ちて困ってる」中の声は驚いたように言ったが...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...この壑の中へ墜ちましたが...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...侍女は二羽の雉(きじ)となって鳴きながら壑の方へ飛んで往った...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...杜陽は怪しい壑の底の家にいたことをすっかり話した...
田中貢太郎 「陳宝祠」
...それと結婚さしてやろう」秋壑はこう言って冷たい笑いかたをした...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...女は秋壑が冗談を言ったものだろうと思って...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...秋壑はある時、数百艘の船に塩を積んでそれを販(ひさ)がした...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...秋壑はまたある時...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...この刃(やいば)を胸に受けて溝壑(こうがく)に捨てられて腐ってしまったのだ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...勝景来供岩壑前...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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