...トントンと壇を上(あが)る...
泉鏡花 「霰ふる」
...あそこの花壇の花がすつかり倒れて了ひましたのね...
鈴木三重吉 「桑の実」
...先づ仏壇の前へ坐らされた...
薄田泣菫 「茶話」
...演壇に立つたことがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...お仏壇の扉をたてて隣の床にはひりながら「いつやらひどう煩つた時はまあこれがこの世の見納めかしらんと思つたに...
中勘助 「銀の匙」
...東京中央楽壇の色潮(ママ)ではある...
中原中也 「音楽と世態」
...そのわきの壇上にはばてれんらしい黒衣の老人が腰をかけて一人の男と何か熱心に話してゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...こう言い了(おわ)って壇を下りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...土壇場に据えると女の子は思いのほか強くなりますからね」「ところが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日本の詩壇一般、及び淺薄なる世間の俗見が見る野口米次郎氏は、正に世界的詩人の無意味な空語で「神殿に奉(まつ)られてゐる道化者」の觀がある...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...そこへ仏壇の香炉をぶつけたというのもいかにも亡魂の指図らしく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...當時はまだ文壇に現れてゐなかつたN氏を推讚して...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...自分の如きものさへ「正にこれ文壇の驚異なり」位の事は書立てられるのであるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...霜どけの花壇では薬草サフランと書いた立札だけが何にも生えていない泥の上にあった...
宮本百合子 「毛の指環」
...おりつは仏壇に向っておじぎをし...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...本堂の仏壇へ云い詫びる気持ちの方が強かった...
横光利一 「旅愁」
...敵軍が三面の崖を、その人海戦術で埋めつくして来るばあい、勝負ノ壇には、七、八人が一ト組となって初めに防ぐ...
吉川英治 「私本太平記」
...壇の上に屈み込んで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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