...目で壁隣りの室を指し乍ら...
石川啄木 「札幌」
...壁隣の火に遇へり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...壁隣りの自分の家に帰った...
近松秋江 「霜凍る宵」
...やがて壁隣りの家の時計が二時を打つ音のはつきりと耳にひゞき...
永井荷風 「来訪者」
...漸く壁隣の家の親爺を捉まへて聽くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ようやく壁隣の家の親爺を捉まえて聴くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...壁隣で人間が絞め殺されるのを知らずにいるはずはない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い者と壁隣に住むのは容易の難行苦行ぢやねえ――と大むくれでしたよ」「よし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わかる筈だと思ひますが」平次はさう言ひながら壁隣りへヂツと耳をすますのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分も聽いた通り壁隣りの庵崎(いほざき)といふ浪人者が知つてるますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壁隣の二軒長屋と言つても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壁隣の天童太郎親方のところへ行く樣子でした」「それは容易ならぬことだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは二軒長屋の壁隣の家に三人で別に世帶を持つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壁隣りの谷五郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壁隣りは賑(にぎ)やかに笑ひさゞめいてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...壁隣(かべどなり)の部屋より聞ゆる如(ごと)し...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...壁隣の部屋に主人のいる時刻と...
森鴎外 「雁」
...あいそも、こそも、尽き果てたのさ」「今に、その悪い血の道が、冷(さ)めるだろうと、俺(おら)あ、壁隣りから、おめえの顔も見ずに、怺(こら)えているんじゃないか...
吉川英治 「松のや露八」
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