...果樹墻(がき)から桃(もも)をひそかにもぎ取り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...覧台(テラース)の墻壁(しょうへき)によりかかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...如何なる怨恨(えんこん)悪念の焔を以てするも破りがたい闇(やみ)の墻壁(しょうへき)とでもいいましょうか...
永井荷風 「監獄署の裏」
...墻(へい)の外には夜廻の拍子木が聞えるのである...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...キ→イ(「築墻(ツキガキ)」がツイガキ...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...または兄弟(けいてい)墻(かき)に鬩(せめ)ぐのその間に...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...サナトリウムの裏手の生墻(いけがき)に沿うて行った...
堀辰雄 「美しい村」
...それ等の少女たちの形づくった生墻(いけがき)はちょうどお前たちにそっくりだったのだ! ……私はその朝はどうしたのかクレゾオルの匂のぷんぷんするサナトリウムの手前から引返した...
堀辰雄 「美しい村」
...生墻の野薔薇が一面に咲き出してゐた...
堀辰雄 「手紙」
...その後安政三年〔一八五六〕に発行になった飯沼慾斎(いいぬまよくさい)の『草木図説』の序文中にも「夫植学者窮理之一端也弁物者植学之門墻也」と記して植学なる訳字を使用し...
牧野富太郎 「植物記」
...墻壁(しょうへき)もない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...喧(やかま)しいから」藤勝は質子構えの墻(かき)を覗いて...
吉川英治 「剣の四君子」
...墻(かき)の小門が開いて...
吉川英治 「剣の四君子」
...鉄槍の墻(かき)をもってぐるりと昼夜かこまれていた...
吉川英治 「三国志」
...裏の墻と納屋とを残して焦げていた...
吉川英治 「三国志」
...草や墻(かき)の板を投げ入れて...
吉川英治 「三国志」
...三阿斗を甲の下に抱いて、趙雲が馬にまたがると、墻の外、附近の草むらなどには早、無数の歩兵が這い寄って、「この内に、敵方の大将らしいのがいる」と、農家のまわりをひしひしと取巻いていた...
吉川英治 「三国志」
...私はただ自分のぐるりを取囲んでいる目に見えぬ高い墻(かき)...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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