...丸ノ内にある化物ビルといわれる廃墟(はいきょ)になっている九階建てのビルディングの...
海野十三 「恐怖の口笛」
...廃墟の宮殿の大広間に...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...廃墟(はいきょ)の中を歩きまわった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...バビロンの廃墟からえられた非常に良質の...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...沢の奥の行きづまりには崩れかかったプールの廃墟に水馬(みずすまし)がニンプの舞踊を踊っている...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...繪具箱を片付ける頃には夕日が傾いて廢墟の汀の花薄は黄金の色に染められた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...サマリヤの墟址五日...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...廃墟のなかに新たな建設が為されねばならないことを見落してはいけない...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
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中原中也 「在りし日の歌」
...砂漠の砂に埋れた廃墟(はいきょ)の古代都市のほとりに...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...タオルミーナはポンペイのような廃墟でないから...
野上豊一郎 「エトナ」
...廃墟の角々に外燈がついてゐるのが...
林芙美子 「浮雲」
...彼は廃墟のなかを歩く人間をよく視詰めた...
原民喜 「氷花」
...ぺちやんこにされた廃墟の静けさのなかから...
原民喜 「鎮魂歌」
...その廃墟を遠くからとりまく山脈や島山がぼんやりと目ざめていた...
原民喜 「鎮魂歌」
...前文に述べた通り伏蔵ある地窖(あなぐら)や廃墟や沼沢には蛇や蜥蜴類が多く住み...
南方熊楠 「十二支考」
...一列の廃墟(はいきよ)に遺(のこ)る柱廊(ちゆうらう)と...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...部落など両側の戸(こ)ごとはまったく空箱に泥を塗って並べたような廃墟状態におかれているのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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