...一方にむかって租税を増す...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...又外國人には發音の困難を増すことも全然ないのである...
高田力 「ベーシック英語」
...「俺はけがらわしいものの増すのが厭なのだ...
田中貢太郎 「青蛙神」
...日に増す寒さをも厭(いと)わず...
永井荷風 「狐」
...見る見るうちに焔の熱度が増すようであった...
原民喜 「夏の花」
...その奇妙な高笑ひに似つかはしい不氣味な有樣もない――怖(こは)さを増すやうな場面でも時機でもない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...われもわれもと踊手の数を増すばかりで...
牧野信一 「鬼涙村」
...但(ただし)第三基は第二基よりも攫者に近く本基は第三基よりも獲者に近きをもって通過せんとするには次第に危険を増すべし...
正岡子規 「ベースボール」
...十二分に勢いも大きさも増すに相違ない...
南方熊楠 「十二支考」
...発春期には陰部とともに脹れ色増す...
南方熊楠 「十二支考」
...我々は多くを知れば知るほどいよいよ疑いの機会を増すものだと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...物によりただに用途を増すのみならず...
柳宗悦 「樺細工の道」
...数量を増すことはできたであろうが...
柳宗悦 「工藝の道」
...その美がいや増すとは何の天意であらうか...
柳宗悦 「雑器の美」
...なぜ耳附が屡々風情を増すのか...
柳宗悦 「和紙の美」
...苦痛を増すばかりで...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...笑い声を増すことが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...支力が左右の端に向かって漸増することを意味するが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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