...その後にも温度は上昇してゆく――ただしその輻射面が急速に減少するために全体の輻射は温度が上ってもこれとともに増すわけにゆかない――そうしてついに最高温度に達する...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...光学器械の能力が増すに従って次第に常に新しい宇宙空間が新しい恒星の大群を率いて我々の眼前に見参してくる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ドシドシ水嵩(みずかさ)が増すに相違ない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...香水の効果を増すことも減ずることもある...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...活動力を増すに外ならず...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...「俺はけがらわしいものの増すのが厭なのだ...
田中貢太郎 「青蛙神」
...徒(いたず)らに記録と写生とを増すばかりである...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...気味悪さも倍増する...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...観測の範囲の拡張につれて的中の公算を増すべしと考えらる...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...破戒は香気を増す...
永井荷風 「夜あるき」
...国の富が増すと言っても...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...後には新しい写真の数を増すこと...
中谷宇吉郎 「雪」
...古賀さんはよそへ行って月給が増すより...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...反つて父親の與三郎の歎きを増すばかりですが」幸右衞門は仕樣事なしにこんな事を言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...むやみに香類で垢(あか)を増すのみ...
南方熊楠 「十二支考」
...夏の朝夕一しお黒い柱の艶を増すような家の間で...
宮本百合子 「毛の指環」
...議論は実践がこれに伴う時にいよいよその権威と効果とを増すものであることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それ以上にも増す尊氏兄弟へのお憎しみが...
吉川英治 「私本太平記」
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