...それと同時に築地の立教學校の分校である英語專修學校(神田錦町)といふのに入學して自分のおくれてゐた英語の力を急増することに努めました...
石川三四郎 「浪」
...他人の考えを筆にしてタイプライターとなる人が増す...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...骸骨おどりのすごさを増すために鬼火(おにび)を二つ出す計画が追加された...
海野十三 「骸骨館」
...人造藍の需要が増すにつれて天然藍の産額が減ずる傾向をもっているのは著しい現象である...
寺田寅彦 「話の種」
...吠え叫ぶあらしは更にあらび増す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もし優勝でもしようものなら入学者の数は眼に見えて増すかも知れない...
戸坂潤 「社会時評」
...天国に喜びは増すべけれと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...野らは至ツてひろ/″\として隈なき月は更にうつくしさが増すやうである...
長塚節 「月見の夕」
...こういう場合に意味のある数字を一桁増すことは...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...漸次病勢を増すに及びては...
野中到 「寒中滞岳記」
...精神の落ちつきというものまで増すのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そこへ細工場を建て増すことになった...
堀辰雄 「幼年時代」
...要するに黒と白とのコントラストを利用して全身にその艶美を増す為めの一つの化粧法なのである...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...益々光輝を増すかの密度に富み殆んど息をも衝せぬ快味が深く充分なる愛惜の念を満足された...
牧野信一 「浪曼的時評」
...つまりが自分等の権力ば増すために使おうと言うのじゃ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...いかに美は増すであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...もとより数の増すのは厚さが増すのを意味する...
柳宗悦 「全羅紀行」
...「それでは苦痛が増すばかりだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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