...ともかくその際に金属の重さが増すということのわかったのは...
石原純 「ロバート・ボイル」
...珊瑚礁の上に乘つてゐる海水はさらに鮮明度を増す...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...「こう降ってはこの湖水の水も増すであろう」と考え...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...速いでしょう? あんなに速く……もっともっと水が増すと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...気味悪さも倍増する...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...全エントロピーは時と共に増すとも減ずる事はないというのが事実であるとすれば...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...事実はその事実さを増す代りに減ぜられる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...むしろ他の諸環の利潤を増すことさえ出来れば好いという場合...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そのために少なからず尊厳を増す...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...一万七百に増すことを目標とするこの法案は...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...自分ながら快味が増すのかと思われるばかりであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟を待つ人の数は増すばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...この物足りなさは増すとも減る気遣(きづか)いはなかったのです...
夏目漱石 「こころ」
...戦後経営として今日国力を増すとか富源開発と称し...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...したがって候補者の数も増すために...
新渡戸稲造 「自警録」
...結局世に一愚人を増すのみ...
福沢諭吉 「文明教育論」
...六歳の時行燈(あんどん)を多く点(とも)し自分の影が行燈の数ほど増すを見て至って分り切った事と思うたが...
南方熊楠 「十二支考」
...S川の浸蝕力が増せば増すほど...
横光利一 「静かなる羅列」
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