...しかし電池を段々と増して...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...其後風は勢を増しつつあったが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...村人の「安心」は次第に増していった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...近年俄に鰹節の輸出を激増したのは露人が日本の醜業婦に教えられた結果である...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...五月雨が降ったためにへご鉢の水が増した...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...……こんな男の妻になっているより死んだ方が増しだ』それから草履もはかずに戸外に飛び出した...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...黒河も雨のため黒さと川幅を増している...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...凹入(おうにゅう)した点の速度が増し...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...荒物屋には幼い可愛い顔が一つ増した...
寺田寅彦 「やもり物語」
...これに増して手頃な材料はあるまい...
戸坂潤 「社会時評」
...急激に暑気が増しました...
豊島与志雄 「白蛾」
...前巻以来に増しも減りもしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶え間なく嵩(かさ)が増し...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...月がかはつたら朝夕の銚子を二本と増してやらなければならない...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...ミドリの頂にある暗紅紫色の雌花が後に段々その大きさを増して緑色を呈し...
牧野富太郎 「植物記」
...盲目でいて死人を見るよりは増しである」舵手であった男の体がトオカルに寄りかかった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...それは一つは后の宮をお愛しになることが年月とともに増してゆくことによるものらしくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...甚だしく水かさが増したかに見える...
吉川英治 「上杉謙信」
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