...次第に普遍的自我の光を増し行くことである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...日に増し月に加わり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...更に一層白さを増していたことによっても...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...漸次その勢いを増して今日は昨日より明日はまた今日よりも騰(あが)るというふうで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...焼増しなどされては...
太宰治 「小さいアルバム」
...吐劑を次第に量を増しながら服用を重ねて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...三十七建暦二年正月二日から法然は食事が進まず疲労が増した...
中里介山 「法然行伝」
...容積(かさ)が増したから...
羽志主水 「越後獅子」
...いろいろ言葉を飾りて年貢を増し御用金を言いつけ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...日増しに陽が深く部屋の中まで射し込むやうになり...
牧野信一 「悪筆」
...鹿鳴館時代にもいや増してこの時代の日本は急速に西洋文化を移入せんと大童になつてゐたのだつた...
正岡容 「大正東京錦絵」
...一層靜寂を増してゐるのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...こう鍵を握ると、力が増して、胸が拡がるように感じる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それに何にも増して健全である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その筋の宣伝や布告が日に増し民衆的になり...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...スピードを増し始めた...
横光利一 「上海」
...あだかも名刀に変ったかと思われるばかりな冴えを増して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...見てゐて次第にこの山に對する親しさを増してゆくのだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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