...窓の障子を填(は)め...
岩野泡鳴 「耽溺」
...一斉に砲弾と火薬とが填(こ)められた...
海野十三 「空襲下の日本」
...比較的町らしい處では藁を布團に填めて使ひます...
江南文三 「佐渡が島から」
...安全のためにちゃんと火薬を填めた一対のピストルを持って...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...破璃戸の填っている戸棚から大きな宝石の函をとり出してロイゼルの前に開いた...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...何(なん)百年(ねん)の其間(そのあひだ)の先祖(せんぞ)の骨(ほね)が填充(つま)ってあり...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...瓦斯(ガス)を填(こ)めなければ浮びませんよ」「勿論(もちろん)さ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...これを充填した血液の水分は蒸発し...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...金属の molecular な空隙(くうげき)に潜入してこれを充填(じゅうてん)するのに好都合であろうと想像することができる...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...そこへ六つになる孫娘のコリヤが穴の開いた所へ填め足しをした毛糸の靴足袋を...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...亜鉛化軟膏に似たセメントが填められる...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...弾薬の装填を忘れてゐるのを発見した...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...わたくしの三村氏を煩はして検してもらつた好古小録の填註に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...煙草を填(つ)めさせ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...保にも弾を填(こ)めた拳銃を備えさせた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...全くこの男の事で填(うず)められているのである...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...空虚なものを充填(じゅうてん)しつつ淡淡とすすんでいる...
横光利一 「微笑」
...装填(そうてん)して待っているのが代って前へ進んでは撃つ...
吉川英治 「上杉謙信」
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