...家と車との隙間をば樂しげなる人填(うづ)めたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...何階の窓にも一様に鉄格子が填っている...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...家屋の正面に金文字の目もあやな黒い看板に一面に填められてゐるのを凝つと見てゐると...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...今より填(み)ち満ち...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...至るところの空隙を填めていたであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...その間隙を液体で充填することによって割れ目の面における音波の反射をかなりまで防止し従って鐘の正常な定常振動を回復することができるであろうと考えられる...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...大脳の小区画を填めるものは困憊したさまざまの食品である...
富永太郎 「大脳は厨房である」
...如何にして填充したらよかろうか...
豊島与志雄 「渡舟場」
...「填詞(てんし)」ともなり「倚声(いせい)」ともなるその変化の一つの作用と見てもよろしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべての瞬間に破滅の装填(そうてん)されている宇宙...
原民喜 「鎮魂歌」
...櫓臍に填(は)めて...
火野葦平 「花と龍」
...「私のピストルには装填(たまごめ)をしていなかったのですからね」二人は黙ってしまった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...裝填(さうてん)したピストルの革帶(かはおび)の這入つてゐる鞄の錠(ぢやう)を開けました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...十二月晦(みそか)の前には填(うづ)むべからざる空隙がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此故に縦令(たとひ)おしろいの広告が全紙面を填(うづ)むとも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...保にも弾を填(こ)めた拳銃を備えさせた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...跡は小さい本と雑記帳とで填(う)まっている...
森鴎外 「二人の友」
...砂一斗も填(は)められたような気持である...
山本周五郎 「青べか日記」
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