...黒き瞳は(まぶち)を填(う)めん程なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...わが胸の空虚は書卷の能く填(うづ)むるところにあらざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...俺が禁酒会員を二人拵(こさ)へたら填合(うめあは)せはつく筈だ...
薄田泣菫 「飲酒家」
...全員銃に装填せよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...壁(かべ)に大(おほ)きい額縁(がくぶち)に填(はま)つた聖像(せいざう)が懸(かゝ)つてゐて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...そのための空気洩れをとめるためにその後多くの倦怠(けんたい)をもって填(う)められなければならなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...平生(いつも)ならば人も滅多に来ない鎮守の森の裏山は全く人の影を以て填(うづ)められて了つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...せっかく充填した圧搾空気が効力を失い...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...如何にして填充したらよかろうか...
豊島与志雄 「渡舟場」
...全部崩壊か空虚填充があるのみである...
豊島与志雄 「文学以前」
...ちゃんと装填してありますから...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...英国はトランスヴールの金剛石を掘り出して軍費の穴を填(う)めんとしつつある...
夏目漱石 「倫敦消息」
...それらの極みなき連續によつて填補しようとし又しかなし得ると信ずるのである...
波多野精一 「時と永遠」
...訳が解りゃアしません」少ししらけた席の穴を填(うめ)るためか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その後ちシェイル氏は前にいうたブリチシ・ミュージアムにある粘土記録の破片からその削り去られた法文中の三箇条を見出してこれを填捕(てんぽ)した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...明らかに轍が泥へ填まり込んで大分自動車のいたあとが読める...
牧逸馬 「双面獣」
...それぞれの退屈をかぎりなく填(う)めていく行為でしかないのだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...その空間を彼女のしなやかな感触で填(う)めたかった...
山川方夫 「その一年」
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