...星だらけの空を塞ぐ事がある...
芥川龍之介 「上海游記」
...ゆくてを塞ぐ邪魔な石を蟾蜍(ひきがへる)はつて通る...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...硝子の落ちたところを塞ぐために寸を合はせて切つた...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...濁流滔々として殆ど塞ぐ可からず此に於て乎公は以爲らく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おれは自分で自分の息を塞ぐように...
豊島与志雄 「朝やけ」
...耳の穴を塞ぐより外に術(て)はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その小僧の口を塞ぐために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その樽拾いの小僧の口を塞ぐために殺したり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もし冷酷が私から生を拒み息の根を塞ぐなら塞ぐで...
原民喜 「死について」
...破れ窓を塞ぐためにマツチのレツテルらしい一メートル四方位の紙がぶらさげてある...
原民喜 「星のわななき」
...二人の侍が行く手を塞ぐ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...相手の逃げ道を塞ぐためだ...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...ゾツとして耳を塞ぐに違ひないと同様に...
牧野信一 「歌へる日まで」
...最後の一煉瓦で穴を塞ぐと子が泣いた...
南方熊楠 「人柱の話」
...備前の児島湾や土佐の浦の内のごとき海曲でも底からあせて行く傾きはあるがまだ口を塞ぐまでの砂が寄らぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...知りたくとも耳を塞ぐ気持ちも良かった...
横光利一 「旅愁」
...郡(ひぐん)から淮南への往来を断(き)り塞ぐべく出発した...
吉川英治 「三国志」
...爆破によってレイクが開けた何となく不安な感じがする過去への通路を塞ぐ用途にそのまま使ってしまった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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