...道を塞ぐ岩石の上にあふれて白絲の瀧を流すところもあれば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...硝子の落ちたところを塞ぐために寸を合はせて切つた...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...堤崩して繁り合ふ枝に美麗の水塞ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...にんげんのめくられた皮膚をなめ旋風にはためく黒い驟雨(しゅうう)が同族をよぶ唇を塞ぐ列...
峠三吉 「原爆詩集」
...呼吸を塞ぐ噴煙も...
豊島与志雄 「自由人」
...木村の眼界を塞ぐのである...
豊島与志雄 「夢の図」
...歩兵部隊の一部は退路を塞ぐために...
中村地平 「霧の蕃社」
...結晶を入れると同時に孔を塞ぐことは前にのべた通りである...
中谷宇吉郎 「雪」
...用水堀へ落ちる口を塞ぐと...
野村胡堂 「古城の真昼」
...耳の穴を塞ぐより外に術(て)は無い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その小僧の口を塞ぐために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人の侍が行く手を塞ぐ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...駆ける/\心の行手を塞ぐことが出来なかつた...
牧野信一 「途上日記」
...入り口を塞ぐ形で車が数台駐めてあり...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...備前の児島湾や土佐の浦の内のごとき海曲でも底からあせて行く傾きはあるがまだ口を塞ぐまでの砂が寄らぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...郡(ひぐん)から淮南への往来を断(き)り塞ぐべく出発した...
吉川英治 「三国志」
...爆破によってレイクが開けた何となく不安な感じがする過去への通路を塞ぐ用途にそのまま使ってしまった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一切の街道を充ち塞ぐほどに群をなして遙々と東方の世界へ押し寄せて行く...
和辻哲郎 「鎖国」
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