...分娩のために特に家を作りその中に入つて周圍を塗り塞ぐ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...濁流滔々として殆ど塞ぐ可からず此に於て乎公は以爲らく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...呼吸を塞ぐ噴煙も...
豊島与志雄 「自由人」
...目の前を塞ぐ壁を取除かねばならぬ...
中島敦 「南島譚」
...円頂丘が出来ると火口を塞ぐので...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...耳の穴を塞ぐより外に術(て)はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ごみばこを蹴返して路を塞ぐと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その樽拾いの小僧の口を塞ぐために殺したり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者はこの女の口を塞ぐ気になったことは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...北の方は窓を塞ぐほどの道具を並べて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人の侍が行く手を塞ぐ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...些(ちっ)とは塞ぐも好(いい)のサ」「そう言えばそんなような者だが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その階段には近頃それを塞ぐ扉(ドア)が造られてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ハツとして思はず口を塞ぐと乗り出した上体を後ろに退いた...
牧野信一 「月あかり」
...入り口を塞ぐ形で車が数台駐めてあり...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...我等の生(せい)の道のゆくてを遮り塞ぐものは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それが灣口を塞ぐので出來るのであります...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...備前の児島湾や土佐の浦の内のごとき海曲でも底からあせて行く傾きはあるがまだ口を塞ぐまでの砂が寄らぬ...
柳田國男 「地名の研究」
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