...いらぬ罅(すきま)をば塞ぎ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...水牛の塞ぎたる口の外...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...頬より胸に鮮血(なまち)迸(ほとばし)り眼を塞ぎ歯を切(しば)り...
泉鏡花 「活人形」
...如何にも口が塞ぎ切れぬで...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...海水忽ち入り塞ぎて...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...余計な事を言ってはならぬ」と木村六弥はその口を塞ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その前に龕灯返(がんどうがえ)しの仕掛けを塞ぎゃしませんか」ガラッ八はそっと袖を引きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石と材木の切れ端(はし)で仕掛けの下を塞ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引っ返してこんな虐たらしい事をしたんですね」「口を塞ぎたかったのだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(金五郎の退路を塞ぎ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
......
牧野信一 「ライス・ワッフルの友」
...近世、堤防を設けて、潮水を塞ぎ、数町の田圃を開懇せり...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...いたく疲労を覚ゆるに再び眠りたく眼を塞ぎたるも例のうつらうつらとするばかりにて安眠を得ず...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...水のすこしく落ちた季節には何度となく川口を砂で塞ぎ...
柳田國男 「地名の研究」
...「むだなことを考げえるんじゃねえ」彼は机にしがみついて頭を振る、「そんなことに気をとられると出世のさまたげだぞ」そして他の水夫やエンジさんの騒ぎから身を護るように、両手で耳を塞ぎ、口の中で低く、本を音読するのであった、「――その構造のAは、原則として、スチイタアと、ロオタアの二部分に分れ、スチイタアの主躰は汽筒であって、……」お兼はもう助なあこには眼もくれなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...「むだなことを考げえるんじゃねえ」彼は机にしがみついて頭を振る、「そんなことに気をとられると出世のさまたげだぞ」そして他の水夫やエンジさんの騒ぎから身を護(まも)るように、両手で耳を塞ぎ、口の中で低く、本を音読するのであった、「――その構造のAは、原則として、スチイタアと、ロオタアの二部分に分れ、スチイタアの主躰は汽筒であって……」お兼はもう助なあこには眼もくれなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...耳を塞ぎながらこちらへ逃げて来ました...
山本周五郎 「失蝶記」
...周囲に四つの城を設け、通路を塞ぎ、糧道を絶って、包囲の態勢を整えたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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