...水牛の塞ぎたる口の外...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...構内をあふれて門前の道路を塞ぎだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あふれて街道の両側を塞ぎだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...えもいえぬ思い気塞ぎとであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...さうして其後は文太郎にもあまり突掛らぬ代り獨り塞ぎ込んでゐる事や子供に當り散らす事が多かつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...執念深く入り乱れた枝と枝とは参差(しんし)として行く手の途を塞ぎ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...麻布襍記収むるところの小説雑録随筆のたぐい皆そのおりおり月刊文学雑誌の嘱を受けて一時の責を塞ぎしものに過ぎず...
永井荷風 「「麻布襍記」叙」
...荒壁の土の割れ目には風塞ぎの新聞紙が交叉している...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...海水忽ち入り塞ぎて...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...お園は自分の耳を塞ぎ度いような...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...八」平次はその口を塞ぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引っ返してこんな虐たらしい事をしたんですね」「口を塞ぎたかったのだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな事では口を塞ぎません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左手で橘の口を塞ぎ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...それを塞ぎきれるものでもない...
別所梅之助 「石を積む」
...蛇尾の尖(さき)を以て穴を塞ぎ水を止め天魔敗走した...
南方熊楠 「十二支考」
...「むだなことを考げえるんじゃねえ」彼は机にしがみついて頭を振る、「そんなことに気をとられると出世のさまたげだぞ」そして他の水夫やエンジさんの騒ぎから身を護るように、両手で耳を塞ぎ、口の中で低く、本を音読するのであった、「――その構造のAは、原則として、スチイタアと、ロオタアの二部分に分れ、スチイタアの主躰は汽筒であって、……」お兼はもう助なあこには眼もくれなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...アトをわからないように崩し塞ぎ...
夢野久作 「巡査辞職」
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