...水牛の塞ぎたる口の外...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我等が往方(ゆくて)を塞ぎたるは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...頬より胸に鮮血(なまち)迸(ほとばし)り眼を塞ぎ歯を切(しば)り...
泉鏡花 「活人形」
...荊棘路を塞ぎたる原野に對て...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...木村派の三百余人が肩を怒らした壮士たちを先頭にして道を塞ぎ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そうして突然右手で両眼を塞ぎ頭を垂れて嗚咽しだしたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あふれて街道の両側を塞ぎだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それはどんなものでしたろうか? もし彼が全世界を塞ぎあるいは私の穴から私を煙り出しまた明るみに私の鼻が出た瞬間に私を殺すことが出来たらどんなものでしょうかね? 全世界に殺害が行われたらどんな風でしたかな? 世界はこれ等のことを忘れています...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...手で耳を塞ぎさうにした...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...口塞ぎというやつを――なあに...
中里介山 「大菩薩峠」
...余計な事を言ってはならぬ」と木村六弥はその口を塞ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石と材木の切れ端(はし)で仕掛けの下を塞ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引っ返してこんな虐たらしい事をしたんですね」「口を塞ぎたかったのだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
牧野信一 「ライス・ワッフルの友」
...いたく疲労を覚ゆるに再び眠りたく眼を塞ぎたるも例のうつらうつらとするばかりにて安眠を得ず...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...水のすこしく落ちた季節には何度となく川口を砂で塞ぎ...
柳田國男 「地名の研究」
...「むだなことを考げえるんじゃねえ」彼は机にしがみついて頭を振る、「そんなことに気をとられると出世のさまたげだぞ」そして他の水夫やエンジさんの騒ぎから身を護るように、両手で耳を塞ぎ、口の中で低く、本を音読するのであった、「――その構造のAは、原則として、スチイタアと、ロオタアの二部分に分れ、スチイタアの主躰は汽筒であって、……」お兼はもう助なあこには眼もくれなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...塞(ふさ)ごうたって塞ぎ切れるもんじゃねえ」三好が振返って冷笑した...
夢野久作 「オンチ」
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