...彼女は生粋のニューヨーカーです...
...彼は生粋のサッカーファンで、毎週末にスタジアムに通っています...
...あの店の料理は生粋の和食です...
...彼は生粋の芸術家で、自分の作品に完全に没頭しています...
...彼は生粋の商人で、いつも最高の利益を追求しています...
...あまりに痛々しく生粋の商人の前にさらけ出されようとするのが剣呑(けんのん)にも気の毒にも思われた...
有島武郎 「親子」
...――どんな金高にも易(か)へられない程の嫌やな思ひをさせてさんざつぱら女を苦しめておきながら見事面白がられてる了簡(りょうけん)でゐる生粋の間抜共を見るたびにね...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...生粋のパリ訛(なまり)が耳に入りませんでしたか...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...生粋の津軽人といふものは...
太宰治 「津軽」
...トレドの谷の草露(くさつゆ)のように閃(ひら)めく眼と歯をもつ生粋のすぺいん児(こ)だったが...
谷譲次 「踊る地平線」
...ともかくもその瞬間に自分が子供の時分に夢みていた生粋(きっすい)の西洋というものが忽然と眼前に現われて忽然と消えてしまったのであった...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...あるいは生粋の西部っ子として親のムスタングを悠々と乗りこなしていたり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...生粋(きっすい)のフランス人などだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...東都名所は人物を配置して風景中に自(おのずか)ら江戸生粋(きっすい)の感情を溌剌(はつらつ)たらしめたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...白魚なら生きたままを生海苔で食べるという三代前からの生粋の深川ッ子で...
久生十蘭 「ユモレスク」
...生気溌剌たる生粋のロシア人ばかり住んでいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...実際は生粋のロンドン子で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...生粋のパリの市民で――プロレタリアートで...
宮本百合子 「アンネット」
...チャイコフスキーの生粋な芸術家としての創作の力をも感銘させられた...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...この抵抗が私のより生粋な作家らしさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...東京辺で生粋の「蕎麦の味」を売り出したらどうかとも思う位であります...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...三姉の話によるとおきえさんは生粋の新潟美人で...
矢田津世子 「父」
...まあ生粋(きっすい)の江戸ッ子だろうな...
山本周五郎 「新潮記」
便利!手書き漢字入力検索