...道(みち)を塞(ふさぎ)たる事二十間(けん)余(あま)り雪の土手(どて)をなせり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...四面(しめん)皆(みな)山にて老樹(らうじゆ)欝然(うつぜん)として翳塞(おほひふさぐ)の中(なか)に個(この)美人(びじん)を見ること愕然(びつくり)し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...にんげんのめくられた皮膚をなめ旋風にはためく黒い驟雨(しゅうう)が同族をよぶ唇を塞ぐ列...
峠三吉 「原爆詩集」
...その要塞(ようさい)の大砲の下を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...纔(わずか)に一時の責(せめ)を塞(ふさ)ぐこととした...
永井荷風 「十日の菊」
...岩を打つ水を塞(せ)いた...
夏目漱石 「永日小品」
...ちよいと先を切つて間に合せたのさ」「へエ――」ガラツ八も開いた口が塞がりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろから奧樣の御寢卷の右のお袖を押へてをりました」お糸の兩手は完全に塞(ふさ)がつて居たわけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は洗濯物で口を塞ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...愛子はすぐに其柔かな肉をもつてその空虚を填塞(てんそく)する...
平出修 「畜生道」
...吹きまくられる雪が真正面から呼吸を塞いだ...
本庄陸男 「とも喰い」
...伝説二さきに『淮南子』の塞翁の馬の譚は支那特有のものらしいと述べ置いた...
南方熊楠 「十二支考」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...ひと夜のうちに眼が腫(は)れ塞がり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...直線で連絡してみると一つの旧式要塞の図になっていて...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...八方塞(ふさ)がり昔のままだよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いちど要塞の規模を自身探ってみようと云いだした...
吉川英治 「三国志」
...部屋へいっぱい立ち塞(ふさ)がった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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