...長い間塞がれてゐた孔が開けて...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...生憎(あいにく)客席が皆塞(ふさ)がっている...
芥川龍之介 「妙な話」
...道を塞ぐ岩石の上にあふれて白絲の瀧を流すところもあれば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...城塞内に万一捕われて生きているわが調査団員がいるかもしれないというところから...
海野十三 「地球発狂事件」
...地球が一大要塞化することを見極(みきわ)めて報告していたではないか...
海野十三 「地球要塞」
...最後の武器は理論外の人格乃至立場という要塞の中に存する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それを暴徒らは要塞(ようさい)となし兵営となしていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二十五栃木の大中寺に逼塞(ひっそく)の神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間の心の窓が塞がれてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...念仏往生の道を塞ごうと思ってその文章を書く料紙までも整えて...
中里介山 「法然行伝」
...目の前を塞ぐ壁を取除かねばならぬ...
中島敦 「南島譚」
...――それを入口を塞いだ大男の股倉(またぐら)へパツと抛つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塞がれた裂れ目の前でばつたり出會つた二匹の鼠の怯え切つたつめたい眼差し...
堀辰雄 「春日遲々」
...私は難攻不落の城塞に身を固めることが出来たであろうし...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...おもわず自分の口もとを自分の手で塞いだくらいであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...すては貝ノ馬介の厳丈(がんじょう)なすがたを山塞の入口に見出した...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...自分の声の高いのに気づいて口を手で塞(ふさ)いだ...
山本周五郎 「さぶ」
...門の前に立ち塞がった侍たちの白刃(しらは)を見て...
吉川英治 「夕顔の門」
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