...貧困で塗炭する家庭が多い...
...経営不振で会社は塗炭状態に陥った...
...戦争の中で国民が塗炭にあうことがある...
...常に苦労が続いているため、彼女は塗炭状態だ...
...長い期間の地震活動で町は塗炭状態になった...
...政府が圧制して人民が塗炭(とたん)に苦しむというごときことは決してない...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...購買力のない印度民衆にとってはそれは塗炭の苦しみで...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...これ決して両国生霊の塗炭に困(くる)しむの状を見るに忍びずしてかくのごとく道徳上の職分を尽くすものにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...国民は塗炭の苦しみに陥り...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...人民が塗炭の苦に落ちかけているのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...四万々生霊を水火塗炭(とたん)の中に救はんのみ...
中島敦 「斗南先生」
...民ヲ塗炭(とたん)ニ救ヒ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...――あとの行く道は、このまま美衣美食に肥えたぬるい神経のもち主となって、大奥に寵姫(ちょうき)の数を殖やし、将来、無益で徒食(としょく)の権利だけのある子どもを幾十人も生ませ、塗炭の民の上に、金殿玉楼の、生ける身の柩(ひつぎ)をもって老いを待つだけの事でしかない...
吉川英治 「大岡越前」
...世を紊(みだ)し民を塗炭(とたん)に苦しめた罪は...
吉川英治 「黒田如水」
...天下の塗炭(とたん)を救い...
吉川英治 「三国志」
...天下億民の塗炭(とたん)を救わん...
吉川英治 「三国志」
...共に民の塗炭(とたん)の苦しみを救おうではないか」公孫のことばに...
吉川英治 「三国志」
...百姓の塗炭は連年歇(や)まざる状態にある...
吉川英治 「三国志」
...塗炭(とたん)の苦しみは...
吉川英治 「私本太平記」
...以後百年余にわたる南北両朝の争乱やら民の塗炭(とたん)が...
吉川英治 「私本太平記」
...万民の塗炭(とたん)をすくうもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...民の塗炭(とたん)もかえりみもしない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...天に代って良民の塗炭(とたん)の苦しみを救うのが梁党の目的だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索