...けれども彼には近藤の美的偽善(ぎぜん)とも称すべきものが――自家の卑猥(ひわい)な興味の上へ芸術的と云う金箔(きんぱく)を塗りつけるのが...
芥川龍之介 「路上」
...貴金属のやうな美しい粉を塗りつける...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...赤いのや青いのやを塗りつける...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...縄に石鹸を塗りつけるほどに...
太宰治 「狂言の神」
...塗りつける化粧料と...
富田常雄 「刺青」
...長男に最上の権力を塗りつけるようにして育て上げた結果である...
夏目漱石 「行人」
...皮膚に土を塗りつけることが身体のペインティングになり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...籠彦 (二人に罪を塗りつけるように)だからいわねえことじゃねえ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...私の顔や着物に塗りつけるのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ここと思うところへ気まぐれに塗りつける...
久生十蘭 「新西遊記」
...朱を塗りつけるように...
本庄陸男 「石狩川」
...液状になしたる砒石の素を塗りつけるのみの至つて原始的な手段なりき...
牧野信一 「変装綺譚」
...いろいろの物を塗りつけること...
柳田國男 「日本の伝説」
...その餅を神様の石像に所嫌わず塗りつけるそうであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...道祖神(どうそじん)の石像の顔に塗りつける...
柳田国男 「木綿以前の事」
...彼は壜(びん)のなかの液体をブリュネットの腰のあたりに筆で一面に塗りつける...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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