...まるで塒(ねぐら)を荒らされた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...数十羽の鶏の塒(ねぐら)は...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...鳥には塒(ねぐら)...
太宰治 「正義と微笑」
...住宅難で勝手な人間がここを塒(ねぐら)にして居たに違いない...
富田常雄 「面」
...もう睡眠の方へ――自分の塒の方へと...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...塒(ねぐら)につかせてやるのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...おつぎは米俵(こめだはら)へ登(のぼ)つて其(その)上(うへ)に低(ひく)く釣(つ)つた竹籃(たけかご)の塒(とや)を覗(のぞ)いた時(とき)...
長塚節 「土」
...鉈とりて竹を伐るむらどりの塒竹むら下照りてにほふ柿の木散りにけるかも二十七日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...羽なく熱なき塒(ねぐら)です...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...あたかも移住民の一列のように続いて彼らの塒(ねぐら)からサロンへとおもむいた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あたしは鵞鳥の群を塒へ追ひ込んだ後に...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...塒(ねぐら)に騒ぐ鳥の声を聞いて...
水上滝太郎 「果樹」
...鶏が塒(ねぐら)に入らず梁の上に上がるので...
武者金吉 「地震なまず」
...「深山木(みやまぎ)に塒(ねぐら)定むるはこ鳥もいかでか花の色に飽くべきあなたは誤解の上に立脚してお言いになるのだ」と反対して言ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...11100鳥だって塒(ねぐら)は知っていますから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...大蔵」「今夜はどこに塒(ねぐら)のおつもりなんで?」「四天王寺と思うているが」「じょうだんを仰っしゃってはいけませんぜ」「なぜかい」「堺や天王寺辺は...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らは塒(ねぐら)の支度やら晩餐の用意に愉しげだった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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