...向こうに見える山はそのまま寛大と希望とを象徴するような一つの生きた塊的(マッス)であるのに...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...もし一つの遊星がカントの言ったようにして一つの輪から変じて団塊となったとすればその回転方向は太陽のそれとは反対にならなければならず...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そのコンクリートの塊の間に...
海野十三 「火星兵団」
...大円球上に、死にもの狂いにもつれ合う、二つの肉塊...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「場所はどこですか」「その金塊には全く所有者がないのですか」「発見者は全部貰えるのですか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...馬も人も砂糖の塊のやうに真白(まつしろ)になつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...そこに女房れんが塊つてゐる時なぞは...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...地球物理学上の近年の問題となっている陸塊の水平移動に関する学説...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...アメリカや支那からきた珍しい貴重な灌木(かんぼく)を培養するために小さな石南土の塊(かたま)りを作ることにおいては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一面に石塊(いしころ)が敷いてあつて歩くことができなかつた...
永井荷風 「里の今昔」
...その金の塊を突き留めてみたらば...
中里介山 「大菩薩峠」
...黄色い塊を吐いて...
中島敦 「斗南先生」
...唐鍬(たうぐは)で切(き)り起(おこ)した土(つち)の塊(かたまり)を萬能(まんのう)の背(せ)で叩(たゝ)いては解(ほぐ)して平坦(たひら)にならさせつゝあつたのである...
長塚節 「土」
...九佐渡屋は無氣味に鎭まり返つて奉公人達は彼方此方(あつちこつち)にひと塊りになり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蹄鉄状の大塊となつてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一塊の人骨を掘り出したが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...そしてそれをたまに小さな一と塊りづつ吐き出してゐる...
三好達治 「測量船拾遺」
...新たな団塊となりさらに速度を早めて前の群団の中へ流れ込んだ...
横光利一 「旅愁」
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