...一つのとげ/\した塊的(かたまり)となつて彼の気分を不愉快にした...
有島武郎 「An Incident」
...自分の健康が掘りだしたばかりの土塊のような苛辣(からつ)な北海道の気候に堪えないからとは言いたくなかったので...
有島武郎 「星座」
...それでこの鉱物が地球内部から放出された灼熱した質塊から形成されて以来...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...間もなく彼はぐんなりした塊となって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...銀座の金塊盗難事件以来というものは...
海野十三 「疑問の金塊」
...ちらばった金塊をあつめるために...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...路面には大小様々の炭塊が...
大阪圭吉 「坑鬼」
...さうして穴の土を手のさきでならして先の塊をほぐす...
長塚節 「寫生斷片」
...ゴリオ爺さんはロープを解いて銀の塊を掴むと...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その学名を Helianthus tuberosusL.(この種名は塊茎(かいけい)を有する意)と称し...
牧野富太郎 「植物知識」
...何千ドルというまざりつけのない砂金と金塊を取得した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...その中央の折目に近い処に付いている真黒い血の塊の痕跡と...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...高縁の端に立って見渡す一塊の山野の眺めは...
横光利一 「旅愁」
...此等の一團二團の緑の大塊である...
吉江喬松 「山岳美觀」
...彼女の血潮の中に胎養(たいよう)されつつある肉塊は...
吉川英治 「御鷹」
...若い肉塊は、なにか、疼(うず)きにたまらなくなるらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...りゅうりゅうたる肉塊で造り上げられたようなその巨体は生ける仁王(におう)とでもいうほかはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今までは伝説的な海峡中の一地塊に過ぎなかった巌流島も...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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