...初めは覇心欝勃として直ちに西欧大家の塁を衝(つ)こうとする意気込であったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...客観派の本塁は美術であるのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...あの広島の惨劇のなかに横はる塁々たる重傷者の...
原民喜 「戦争について」
...大道に出る豆蔵(まめぞう)の塁を摩して雄を争うも可なりという程では有るが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この地安喜(あき)氏の旧塁ありゆえに名づくとある...
柳田國男 「地名の研究」
...帽子を飛ばして二塁へと突進する...
山川方夫 「昼の花火」
...すでにそこには一塁を新たに築いて...
吉川英治 「黒田如水」
...山嶂(さんしょう)の塁壁(るいへき)望楼(ぼうろう)はすべて風化し...
吉川英治 「三国志」
...城外の敵を一塁一塁踏み破り...
吉川英治 「三国志」
...万木(ばんぼく)の落葉や、秋風のさけびは、「笠置は陥ちた」「天皇も捕まったぞ」と、赤坂の孤塁へ、夜も日も告げているようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...そのほかの塁(るい)へむかって...
吉川英治 「私本太平記」
...まだ小塁(しょうるい)に拠(よ)る敵や残軍の反撃が途に待っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...塁濠(るいごう)は宏大(こうだい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...しかもその孤塁のうちには...
吉川英治 「新書太閤記」
...この城もまた秀吉の破竹な軍勢を防ぐに足る堅塁(けんるい)ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...――斬って斬って斬り捲(ま)くり、突いて突いて突き捲(ま)くり、風のごとく、塁の間へ引く...
吉川英治 「新書太閤記」
...一城よく百塁の嶮(けん)にあたるものを...
吉川英治 「新書太閤記」
...塁壕(るいごう)をつくり...
吉川英治 「新書太閤記」
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