...黒塀の外には春の日の光に銀の粉(こな)を浴びた紋白蝶(もんしろちょう)が一羽...
芥川龍之介 「白」
...塀の外では朽木にも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...塀の外もまた舗装の道路だから...
海野十三 「超人間X号」
...土塀の外にはちょっとした堀があって...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...賊は塀の外へ逃げだすわけにはいきません...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...塀の外はすぐ円山(まるやま)公園につづく祇園社(ぎおんしゃ)の入口に接近しているので...
近松秋江 「黒髪」
...塀の外には低い古びた平屋根があり...
豊島与志雄 「香奠」
...塀の外から庭へ投込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まず三町四方もあろうかと思うような板塀の外をグルリと一と廻りしてみました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この竿に気が付かなかったのだよ」平次は塀の外の畑の中から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お房は板塀の外の空地から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一と晩塀の外へ立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あとは親分を脅かした庭男の百助、まだ四十臺ですが、不愛想で、人付きが惡くて、御存じの通り、尤もあれでも男の切れつ端しで、獨り者だから、ちよい/\白山下の首の白い狐を漁(あさ)りに出かけることもあるらしいが、念入りに振られ通して、江戸の女の子は、あんなモモンガアを相手にやしません」「それつきりか」「白梅の精は本當に出る相ですよ、小判の瓶に釣られて出かける町の若い者達も、月夜の晩など、白梅屋敷の崖の上にあれを見ると、一ぺんに膽をつぶすんだ相で、白梅屋敷は親分も御存じの通り、白山の坂の上に建つて居るので、庭はかなりの崖になつて居るでせう、――あの屋敷の裏へ廻つて見ると、塀の外から、白梅がよく見えまさア、その老木の大枝の上に、白い裝束で背の恐ろしく高い女が、長い/\髮の毛を垂らして、フワリと掛けて居る圖は、そりや凄い相ですよ、岩見重太郎の申し子見たいな若い衆も、一ぺんに膽(きも)を潰して、四つん這ひになつて逃げ歸るんだ相で」「お前はエテ者を見なかつたのか」「ブル/\、あつしは女のお化けと男のけちん坊は大嫌ひで」「便りない男だな、――ところで、まだ何んか引つかゝりがあり相だ、もう少し見張つて居てくれ、序に白梅屋敷に出入する者を調べて、小僧の直吉といふのと親しくなるんだな」「やつて見ませう、――でも、大したことは無いかも知れませんよ、あの家で一番確りして居るのは、庭男の百助だけで、あとは意氣地が無さ過ぎますよ」八五郎は氣の進まない樣子で白山に引返しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これはもちろん塀の外の堀に架した橋だ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...塀の外へ足踏みしなかったため...
水上滝太郎 「遺産」
...私も父の遺産の塀の外に出て来ました...
水上滝太郎 「遺産」
...それからその屋根に近い大きな松の樹の枝に飛び付いて板塀の外へ降りました...
夢野久作 「少女地獄」
...そればかりか、塀の外では、「御用ッ、御用ッ」とさかんなかけ声...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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