...彼は祖国の危険を報ずることが出来て大変嬉しいこと...
海野十三 「壊れたバリコン」
...この皇恩に報ずるの道は吾人の理想を実現するにある...
大隈重信 「早稲田大学の教旨」
...――船では、定刻を報ずるに、零時半に時鐘を一点打ち、二時に二点打ち、以下半時間毎に一点ずつ加えて打ち、八点に至ると、当直の交代時間となり、また一点に返るのである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...且つ甞(かつ)て高岡氏より釧路支庁長に向うて予が為めに厚意を報ずるの一通あり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...またその近況を報ずる書面のうちに御承知の保養院の何番にいた病人は病状が悪くって家に引取ったとか...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その時々刻々の景況を陸上に報ずるためテルマと名づくる小蒸気船に無線電話機を載せて現場に臨ませた...
寺田寅彦 「話の種」
...蘭夷の報ずるところを聞けば則ち曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...睚眥(がいさい)の怨(えん)は必ず報ずるという蚰蜒魂(げじげじだましい)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...使これを海王に報ずると...
南方熊楠 「十二支考」
...烏と斉(ひと)しく雉も朝夕を報ずるものにや...
南方熊楠 「十二支考」
...時計始めて渡来した時これを鶏の時を報ずるに比べて明人(みんじん)が時鶏と書いたは...
南方熊楠 「十二支考」
...中村氏の報ずる所に拠れば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誰れか図らん此眇々(べう/\)たる一書天下に流伝して王政復古の預言者となり社会の改革を報ずる暁鐘とならんとは...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...この御恩を報ずる生命(いのち)が私にないのかと思うと私は蒲団を掴み破り...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...以て三代の君恩に報ずるの日を誓って招来してお目にかけまする」その神妙な容子に...
吉川英治 「三国志」
...その期日参列の場を報ずる会状の代筆に多忙を極めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...レムブルグの電信室の受信器には女に変装して上海に逃れた重慶共産主領楊闇公(ようあんこう)の銃殺を暗号電報は報ずるのであった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...恩を報ずること一人に限らず」というごときそれである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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