...僕は西川には何も報いることはできなかった...
芥川龍之介 「追憶」
...中村屋ファンのかねての信望にも報いることが出来るのであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...統制派の暴に報いるに暴をもってしただけのことだった...
高見順 「いやな感じ」
...編輯者の同情に報いる為にも私は...
太宰治 「鬱屈禍」
...それに対して何とか私も報いるところがなければ済まないと思う...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それは苦学生時代の恩義に報いるためであったことは云う迄もないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...平素の左大臣の恩に報いる絶好の機会であると思い...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...新聞の方では一向鈴木氏の憤慨に正直に報いる処がなかったから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その善行に報いることは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...また一つには母の無鉄砲さに報いるために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は彼の忠實な努力に報いるために二三枚の銀貨をポケットからつかみ出して...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...暴力によつて暴力に報いることが出來ない時に...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「受動的抵抗の理論と實行」
...仇で報いる積りは毛頭ござらぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...悪をもって悪に報いるもので...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ここで息の根を止めるやうな一矢を報いることは...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...いずれももっぱら徳を尊びこれに報いるために制定されたものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人は下僕の忠勤・飛脚の精励・舞踊・曲乗り・小ばなし・その他もっと下等な奉仕に対しても財宝をもって報いる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...侮辱に報いるにはまず口頭の打消しをもってし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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