...同村長の生前の功労に報いる意味の金一千円也の香料を村から贈った直後――まだやっとそれから一ヵ月たつかたたないというのに...
犬田卯 「瘤」
...手助けでもしてご恩に報いることもできると思っています...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...義雄はそれに報いる燒けツ腹の皮肉しか出せなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人間の生存はこれに報いるためである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そのかずかずの大恩に報いる事は...
太宰治 「帰去来」
...私は照れくさく小田君など長い辛棒(しんぼう)の精進に報いるのも悪くないと思ったので...
太宰治 「創生記」
...先達(せんだって)から左大臣の測り知られぬ温情に対して何がな報いる道はないだろうかと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...………」要は老人の婉曲(えんきょく)な批難に無言で報いるより外はなかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...新聞の方では一向鈴木氏の憤慨に正直に報いる処がなかったから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その善行に報いることは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...わざわざ報いるような事もしなかった...
林芙美子 「清貧の書」
...してみると人間として相手の信頼に報いる義務がある...
平林初之輔 「謎の女」
...我れは決してこれを報いるに害悪をもってすることは出来ないのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...かつて母がそこでなめさせられた辛酸に報いるために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに相応してわたしの労に報いること」という規則は守られたにしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人は下僕の忠勤・飛脚の精励・舞踊・曲乗り・小ばなし・その他もっと下等な奉仕に対しても財宝をもって報いる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...女の皮膚は弱いというが鏡にかえて剣を抱けば剣は正義の心を強めてくれるわたしはすすんで荊棘(けいきょく)へ入る父母以上の恩に報いる為にまたそれが国の為と聞くからに楽器を捨て...
吉川英治 「三国志」
...それに報いるため...
吉川英治 「三国志」
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