...今の現(うつゝ)に報いんともせず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...きっと報います」侍臣の一人が傍へ寄ってきた...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...父の恨みを報いた以上夫に何の含むところもあるべき等がなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その万分の一を国に報いることもできず...
田山花袋 「田舎教師」
...鬢毛(びんもう)の美なる神女に正にわれ報いん時は今到る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その報いを受けざるを得ないのである...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...然らずば天にましますなんじらの父のみ前に報いを得じ...
永井隆 「この子を残して」
...今日まで呪われて来た報いが...
中里介山 「大菩薩峠」
...二九時間性を限界より遠ざけようとする努力は歡喜と慰安とをもつて報いられるであらうが...
波多野精一 「時と永遠」
...その献身に対しては我々は犠牲で報いなければなりません...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...慰め――あなたの今迄の私への親切に對して――いゝ報いを下さいます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...娼妓営業中五百人を欺いた報いで...
南方熊楠 「十二支考」
...その報いで餓死して今度は地獄に生まるるはずと知ったとある...
南方熊楠 「十二支考」
...二年越しにやっと報いられた」と笑って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...徳行の報いを他人の賞賛の上に築き上げようとするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不思議なのはこの馬を粗末にした報い...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...今までの罪の報いを受けむこそ中々に心安けれ...
夢野久作 「白くれない」
...この仇を報いずにいないでしょう...
吉川英治 「三国志」
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