...降り坂になつたりして堪るものか...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...」「お前に達引かして堪るものか...
泉鏡花 「婦系図」
...馬鹿な! 恋に師弟の別があって堪るものかと口へ出して言った...
田山花袋 「蒲団」
...それから先が堪るまいではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕を詩人や小説家と一緒にされて堪るものか)禁慾者...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...滅多にそんなことをさせて堪るもんか!」かう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そんなべら棒な話になんて驚されてゐて堪るものか! ――喧嘩だ...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...「材木山なんぞにやられて堪るもんか...
牧野信一 「F村での春」
...「今ツから酒飲みのつもりになんてなられて堪るかよ...
牧野信一 「鏡地獄」
...さう浮々と参つたり参らせられたりして堪るものか...
牧野信一 「蝉」
...これから家へ帰つて大ツ平に意見されちや誰だつて堪るものか...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...小説ぢやあるまいし左う左う恋愛事件などがあつて堪るものか...
牧野信一 「まぼろし」
...息子共の巣窟にばかりされても堪るまい」日下部は手帳をモーニングの衣嚢にしまった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...清水の次郎長ってそんなにえらいかね」「えれえとも爺っつあん関東八ヶ国関外六ヶ国十四ヶ国に博奕打の親分も数ある中に次郎長ぐらいえれえのが二人とあって堪るものか」「そうですかね...
山中貞雄 「森の石松」
...……堪るものではない...
吉川英治 「大岡越前」
...数十年来の織田家における元老的地位を閑却(かんきゃく)されて堪るかと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...取り返されて堪るものか!」何の猶予(ゆうよ)があるものではない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そうそう立ち入られて堪るものじゃない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索