...悪い気候に堪えるやうに出来てゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...辛苦艱難に堪える力の根源がその滴にあると思われることであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もし自分さえ飢えと寒さに堪える覚悟なら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...自分はもう酔いどれ女のように踏み堪える力はないのだと思い...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...その人々にはそれを堪えるだけの力がなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...長い宗教上の儀式をしっかりと堪えることができた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さりとて大海(たいかい)を乗り切って外国に行くに堪えるだけの...
中里介山 「大菩薩峠」
...果して何(ど)の位の仕事に堪えるだらうと思ふと...
夏目漱石 「それから」
...充分複雑な仕事に堪えるという自信があった...
夏目漱石 「それから」
...すくなくとも朗吟に堪える音律があり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...杉本は唇を噛んでまるで歔唏(すすりな)きを堪えるような顔をした...
本庄陸男 「白い壁」
...怖ろしい注射に堪える時のやうに眼を閉ぢて凄まじいベルに逆つた...
牧野信一 「F村での春」
...喜んで堪えることであろうが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その恐怖に堪える精神力は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この悲しみにも堪える力の許されて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そういうことのために必要な苦労心配に堪えるだけの忍耐となると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いつまでも包囲に堪える筈はないからである...
和辻哲郎 「鎖国」
...この苦悩に堪えることが生の肯定を意味するとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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