...光にも堪えられないほど衰弱しているとでもいった風に眼瞼(まぶた)を伏せていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...とても堪えられない事だ...
太宰治 「作家の手帖」
...ひとつでも堪えられないくらい芳烈(ほうれつ)な香(かお)りを放っていました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...汽車の座席にじっとしているに堪えられないくらいになった...
近松秋江 「黒髪」
...物欲の盛んな今までの盲動的生活に堪えられないような気もした...
徳田秋声 「黴」
...壮助は座に堪えられないような気がした...
豊島与志雄 「生あらば」
...じっとしているに堪えられないような...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...と突然男は堪えられないような身振りをした...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...お君は堪えられない心の寂(さび)しさを感じました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あこがれに堪えられないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...堪えられない不気嫌な顔で...
牧野信一 「小川の流れ」
...私には堪えられないことです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...後世に誤られることも堪えられないことであるからと源氏は煩悶(はんもん)していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私はこの苦しみに堪えられないと思う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかもこれに堪えられない人々の状態がそれである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その他もろもろの治療法はどうだ? その激しさ・しつこさ・に堪えられないで死ぬ人間さえあるではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...急激なそれには堪えられない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかに慈悲のためとはいっても癩病人の肌に唇をつけることは堪えられない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索