...のみならず苛立(いらだ)たしさに堪えないように長靴(ながぐつ)の脚を動かしている...
芥川龍之介 「馬の脚」
...今一歩考を進められたき希望に堪えないのである...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...寂寞に堪えないといったような表情をして(実際...
相馬泰三 「六月」
...つづいてo――つづいてy――Koyanagi Masako見るに堪えない下手糞なできぐあいだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...遠い昔に会った母の風貌(ふうぼう)を想い起してなつかしさに堪えないと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...熊本では「憤懣に堪えない」処を...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...一入(ひとしお)哀悼に堪えないのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...滄桑(そうそう)の感に堪えない余りである...
永井荷風 「里の今昔」
...感慨に堪えないような言葉で...
中里介山 「大菩薩峠」
...返す返すも感謝に堪えない次第で...
中里介山 「大菩薩峠」
...まことに寒心の至りに堪えない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今昔の感に堪えないものがある...
正岡容 「わが寄席青春録」
...源氏は悲しみに堪えないふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貧しさや働きに堪えないものは...
柳宗悦 「工藝の道」
...実際「上手物」は使用に堪えないほど軟弱なものが多いではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...孤独の寂しみに堪えないで...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これは性来のなまけ者で自由思想崇拝者の小生としては実に不満苦痛に堪えない境遇でありましたが...
夢野久作 「暗黒公使」
...居るに堪えないような容子をしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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