...見るに堪えない状態に陥っているという話だった...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...最も懊悩に堪えないのは...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...間もなく主任は堪えかねたように立上ると...
大阪圭吉 「三狂人」
...二 風に對して堪えることを意味するらしい...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...とうとう堪え切れずに家を飛び出してしまって...
太宰治 「女生徒」
...くどくどと堪えられない身の上語りを蒸し返しているよりも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私は独で擽られるような気持になって凝乎(じっ)と堪えて蒲団を被ったまゝでいた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...こうして、堪えに堪えて、パトラッシュはついに愛する主人の足跡を追って、町の中央の旧教寺院の入口までのぼりついたのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...兵馬は長くそこに立っていることがけねんに堪えられない...
中里介山 「大菩薩峠」
...座に堪えられないほど気味悪がっているのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...おかしさに堪えられませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...身体(からだ)と乳房の堪え難い圧迫を覚えてきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...地上へドッサリ堕つる睹(み)て可笑(おか)しさに堪えなんだとあるから...
南方熊楠 「十二支考」
...膝(ひざ)のしきりにおののかれて立つに堪えねば...
森鴎外 「舞姫」
...そのような侮辱的な勧告を聴くに堪えないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...阪を越える村人らはその艶麗なるかがやきに堪えず...
柳田国男 「雪国の春」
...」矢代はこみ上って来る感動に堪えかねて...
横光利一 「旅愁」
...我々はそれを芸術として鑑賞するに堪えない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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