...まぶしさ堪えがたかりしも...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...堪えかねた部下の一人が五日目の朝になってその事を詰問? すると...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...辛くても意義のあることなら堪え忍ばなくてはならないが...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...私たちのことを『驚くに堪えたる妙なる乙女』ですって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そして堪えきれなくなって...
豊島与志雄 「電車停留場」
...二人の胸には堪えがたい過去の追想も...
永井荷風 「曇天」
...おかしいことがございます」圧迫に堪えきれぬお雪は...
中里介山 「大菩薩峠」
...又脳裏(のうり)に拈定(ねんてい)するに堪えなかつた...
夏目漱石 「それから」
...あらゆる艱苦(かんく)に堪え...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...共にありし日が恋しくて堪えられなくなったのであろうと思うと...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...やがては戀しさに堪えがたく...
樋口一葉 「琴の音」
...その任に堪え得るものはその一団のもの以外にさしあたり心当りも無かったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...惻隠の情に堪えず...
南方熊楠 「十二支考」
...昔をお思い出しになることによって堪えがたくなる悲しみをおさえておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ふとっていて手足がきかず・自分の重みに堪える馬もない・というので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...長く見るに堪えないからだ...
柳宗悦 「工藝の道」
...悲しさ辛さに堪えるところから...
山本周五郎 「菊屋敷」
...彼は悪を罵っているのみには堪えられない...
和辻哲郎 「転向」
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