...またその指導と協力とのもとに学問の研究をさえ共にして来た良人(おっと)を俄(にわ)かに失ったことがどれほど堪え難いことであったかは云(い)う迄(まで)もないことでしょう...
石原純 「キュリー夫人」
...宇治に堪え難く重くかぶさって来た...
梅崎春生 「日の果て」
...もう堪えられないような気がして来た...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...縁につながるわれ/\共は慶賀に堪えない...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それはいずれもある程度までは「求むる付け句」への候補者としての予選に堪えたものである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...これに堪えつつありしに...
野中到 「寒中滞岳記」
...見るに堪えない様子ながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...肺臓の堪えがたい圧迫――湿った土の息づまるような臭気――体にぴったりとまつわりつく屍衣(きょうかたびら)――狭い棺のかたい抱擁――絶対の夜の暗黒――圧しかぶさる海のような沈黙――眼には見えないが触知することのできる征服者蛆虫(うじむし)の出現――このようなことと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...清冽(せいれつ)掬(きく)するに堪えたる涙泉の前に立って...
穂積陳重 「法窓夜話」
...辛い事を堪え堪えして居る様子が...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...苦しさ辛さにも堪えられるようにして差上げなければなりません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)病める霊魂はいかなる苦しみにも堪え得ず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その堪えがたさにおいては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...織物における沖縄の位置は羨望(せんぼう)に堪えぬほど素晴らしいものです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...見るに堪えないものがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...噴飯に堪えないどころか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その大部分はどんな艱難にでも堪える覚悟が出来ているようである...
和辻哲郎 「鎖国」
...この苦悩に堪えることが生の肯定を意味するとき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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