...もし彼がいわゆる「王公から私利を収める」輩に堕することを潔しとしないなら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...こういう心持をあまり誇張しすぎると陳套(ちんとう)な思想に堕するのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ともすれば機械的な方法に堕する虞(おそ)れのあるものがある...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...夫が所謂客観主義に堕する所以である...
戸坂潤 「科学論」
...そうでなければスコラ的な学術僧院用語に堕する他ない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...共同生活は単に動物的群居生活に堕するであろう...
豊島与志雄 「渡舟場」
...結局凡俗に堕するのみだ...
豊島与志雄 「傍人の言」
...物語にゆくか感覚に堕する...
中原中也 「河上に呈する詩論」
...従つてセンチメンタリズムに堕することからあぶない所で脱かれてゐる...
中原中也 「菊岡久利著「貧時交」」
...精神世界における賤民の群れに堕するのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...たとい一時は堕落趣味に堕することがあろうとも...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...作は遊戯に堕するであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼の作は二義に堕するであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...昔大慧(だいえ)は禅が知に堕するのを恐れて...
柳宗悦 「工藝の道」
...用途より離れ装飾品に堕すること...
柳宗悦 「工藝の道」
...しかも彼の心理観察の周密は常に描写のカリカチュアに堕するのを救う...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...大学が植木鉢に堕するか否かは...
和辻哲郎 「樹の根」
...彼はその言説が抽象的固定的に堕することをでき得るだけ防ごうとする...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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