...前垂の膝を堅くして――傍(かたわら)に柔かな髪の房(ふっさ)りした島田の鬢(びん)を重そうに差俯向(さしうつむ)く……襟足白く冷たそうに...
泉鏡花 「歌行燈」
...けれども独逸の人気の堅実なる事は...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...どんな堅固(けんご)な潜水扉も卵をおしつぶすようにやられてしまう」「なんでしょうね...
海野十三 「海底都市」
...あなたアシハラシコヲの命と兄弟となつてこの國を作り堅めなさい」と仰せられました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...もはや決して下るところのない堅固な岩に達すると...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...堅苦しく閾(しきい)のところにお辞儀をしているお庄に気軽に話をしかけながら...
徳田秋声 「足迹」
...荒繩を堅繩になひ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...少し沖に離れた津堅島(つけんしま)で...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...元来主人はあまり堅過ぎていかん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...安全堅固な四隻の端艇と二隻の舟艇は総督...
久生十蘭 「海難記」
...とんとどうも分らない! 堅気な基督教徒が何かを手に入れようとして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...」彼はかう思つて、堅い木切れか、石ころが欲しくなつた...
平出修 「夜烏」
...疣(いぼ)なんぞは直(じ)きに消えてしまってその癖心(しん)に堅い処が残る事もあります...
村井弦斎 「食道楽」
...堅い靴で甲板を歩いていたのはこの先生に違いない...
柳田国男 「雪国の春」
...堅くなって答えた...
吉川英治 「脚」
...成敗して陣門にさらしてくれる」「なにをっ」孫堅は...
吉川英治 「三国志」
...「汝ら、江東の鼠、わが大国を犯して、なにを求めるかっ」聞いて、孫堅は、「口はばったい草賊(そうぞく)めら、あの二人を討て」と、左右へ下知した...
吉川英治 「三国志」
...堅くるしいことでなくさ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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