...根堅(ねがた)き名園(めいゑん)を斯(か)く遺(のこ)して年々(ねん/\)の繁昌(はんじやう)...
饗庭篁村 「隅田の春」
...日本は泰西科学のどの部門よりも医学に就いて最も堅実な進歩を遂げて来た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...柔い中にどこか堅気のある女にちがひないが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...あの時あれほど堅く約束した言葉がまるで嘘(うそ)になります...
夏目漱石 「こころ」
...曲者が草鞋脚絆に身を堅めてゐたところで大した不思議ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の兵左衞門は、五十を越したばかりですが、心(しん)の病(やまひ)の持病があつて、寢たり起きたり、奧は若くて美しい後妻のお濱(はま)が采配(さいはい)を振ひ、店は叔父と言つても、遠縁の掛り人(うど)惠(けい)之助と、働き者の手代の喜三郎に任せて、手堅い商賣と、古い暖簾(のれん)の誇を持ち續けて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とんとどうも分らない! 堅気な基督教徒が何かを手に入れようとして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...まだ熟せぬ前からそれが開裂してまだ緑色の堅果を露出している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...中には昔し新築の家を堅めんと牲殺された者の靈も多少あることゝ思ふ...
南方熊楠 「人柱の話」
...そしてこの人が清少納言と対比されて大変落着いた内省的な身持の堅い女性として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...石の堅いところに臥た老兵は体がしゃんとしていた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...右の様に堅実な経営的必要も...
三好十郎 「俳優への手紙」
...常にその所信を堅持したり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...孫堅方では、その出陣にあたって、閨門(けいもん)の女性やその子達をめぐって、家庭的な一波紋が起っていた...
吉川英治 「三国志」
...にがりきっていた孫堅は...
吉川英治 「三国志」
...篆刻(てんこく)の達人金大堅(きんたいけん)でした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちょっと不落といえそうな堅固な城だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...*「大草家料理書」に、ふぐ汁料理に、しきみの木、古屋の煤、堅く嫌うべし...
吉川英治 「河豚」
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