...自分自身の生活から堅固にして行かねばならぬ」と考えてしまうことはできない...
伊藤野枝 「転機」
...少し堅い枝を切る時...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...徒らに備えを堅めて沈黙しているのは何故(なにゆえ)であろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「先生は存外堅いんですね...
田山録弥 「時子」
...鋼鐡(はがね)のやうに堅(かた)い男(をとこ)ぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...緑の甲冑に身を堅め...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...堅牢に解き得ぬ枷に繋ぎとめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この中堅会の大将は...
直木三十五 「死までを語る」
...堅い土の温突(おんどる)の上に座蒲団もなかった...
中島敦 「プウルの傍で」
...漆喰(しつくひ)で堅め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本当に堅気(かたぎ)になるつもりだから安心してくれと申します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなに古いものではありませんが、不思議なことに、その櫛の中程、歯へ堅く挟んで、五六本の長い柔かい髪の毛が、キリキリと巻き付けてあるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人は心だけで仲善く出来るものであるといふことを堅く信じてゐたのであります...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...それでも堅(かた)く...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...万年筆の先は堅くて弾力がなくて手くびがつかれます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...堅く君に告げよう...
村山槐多 「殺人行者」
...彼にはやはり一つの信念が堅持されていたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...破れる堅固さではない...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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