...是に於て、彼は戦鼓を打ち旌旗を連ね、威風堂々として、南信を出で、軍鋒の向ふ所枯朽を摧くが如く、治承四年九月五日、善光寺平の原野に、笠原平五頼直(平氏の党)を撃つて大に破り、次いで鋒を転じて上野に入り、同じき十月十三日、上野多胡の全郡を降し、上州の豪族をして、争うて其大旗の下に参集せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...意気堂々として已に平氏政府を呑めり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...声だけは人並以上に堂々としているのが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...堂々として侵略的の態度に出(い)で...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...なかなか綺麗で堂々としている...
寺田寅彦 「札幌まで」
...彼女は法王のように威儀堂々としていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...風格も堂々としていて...
林芙美子 「魚の序文」
...何よりも肉づきのあつい立派な體格が堂々としてゐた...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...堂々としてゐました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...堂々としていて率直で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんな堂々として変らない権威を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――わが藩の城下の東北には竜神川が流れておる、こう云ってごらんなさい、実に堂々として、百万石の大藩のおもむきがあるじゃないですか、これをもし、東北には堰がある、などと云ったらどうでしょう、まるで申しわけでもしているようじゃありませんか、……かれらにはこのくらいの理窟もわからない、したがってこの堤防の意味なども、ぜんぜん理解ができないわけです」「堤防についてなにか申しておるのか」図書助が初めて振返った...
山本周五郎 「半之助祝言」
...堂々として一般民衆の趣味傾向の王座を占むる事となった...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...愛国婦人の名は美くしくかつ堂々としている...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...比較にならないほど堂々としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...堂々として見えた...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...それがみな優しい姿なりに堂々として聳(そび)えている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...全体の感じが実に堂々としているのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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