...旗鼓堂々として南に向へり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...「饒舌録」の文章のリズムの堂々としてゐる為ばかりではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...図‐332この建物には、ずい分金がかかっているに相違ないが、防火建築の様式によって建てられた、最もしっかりした性質のもので、黒く光る壁や巨大な屋根瓦で、堂々としている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...たいへん堂々としていて正統のようでもあり...
太宰治 「風の便り」
...美々しい回しをつけた力士が堂々としてにらみ合っていざ組もうとすると...
寺田寅彦 「田園雑感」
...自然科学の実験は現に堂々として成っているではないか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...議論堂々として常に高處を占め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...捕縛いたすぞよ」堂々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...この年齢の男の前に堂々として見せたいと...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いかに堂々として軍神マルスを思わせるような頼もしい顔附をしていようとも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この寢室の祕密が――この寢室の堂々としてゐながら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その光景の詳細を私は忘れたが、たしかガリバアの目に映つたところに依ると、元老院議員達の風姿、容貌態度が謹厳で、鷹揚で、堂々として、悉く王者、貴人の威光を持つてゐるのに引き換へ、当時の彼等は、見るからに狡猾らしく猜疑深く、意地悪らしく、眼は一様に掏摸の如く才走り、物腰態度は詐欺師の如く滑稽で、容貌は凡て狐、或ひはペテン師、イカサマ、泥棒とより他に見えなかつたと述べてゐたと思ふ...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...どんな堂々として変らない権威を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...体躯堂々としてその頭(かしら)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...態度は堂々として...
山本周五郎 「竹柏記」
...この国の人々の顔を見ていると、威風堂々として、あたりを払う風貌が多い...
横光利一 「欧洲紀行」
...これは正しくまたこの評論は堂々として明快であったが...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...愛国婦人の名は美くしくかつ堂々としている...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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