...堂々とした豪奢の趣致と楚々とした優麗の風格とを併せ有してゐるものであつた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...大らかな堂々とした所があって...
高村光太郎 「回想録」
...ただ大きくて堂々とした立派なひとだと手紙に書いてたもんだから...
太宰治 「パンドラの匣」
...堂々とした学者らしいおちつきを取り戻して...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...「どこの馬の骨ともわからない連中に話してきかせたりして――せめて警察が来るまで待たなきやいけないでしように」「警察にはわたしが責任を持つ」フランボウがはつきり堂々とした口調で言つて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...誠に堂々としたものである...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...立派な堂々とした風采と...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...藤木家の寺院(おてら)は、浅草菊屋橋の畔(ほとり)にあって、堂々とした、そのくせ閑雅な、広い庫裏(くり)をもち、藪(やぶ)をもち、かなり墓地も手広かった...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...女の児がある浅黒い堂々とした女だということだ...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...見るからに堂々とした躯つきで...
林芙美子 「浮雲」
...堂々とした体躯で...
火野葦平 「花と龍」
...その堂々とした体躯(たいく)でくら闇を押し割って歩いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...宰相中将はそうした高官たちに遜色(そんしょく)のない堂々とした風采(ふうさい)をしていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...堂々とした風情であり乍ら...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...形が立派で堂々とした趣きがあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...彼の理智がマルクスの理論の堂々とした正しさを肯定すればするほど...
横光利一 「マルクスの審判」
...木彫でこれほど堂々とした作は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...東院堂の聖観音のあの堂々とした姿...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
便利!手書き漢字入力検索