...また虎屋なればこそあの堂々たる城廓のような建築になっても商売繁昌するのであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その頃の堂々たる大名...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...トンボには銀ヤンマのような堂々たる者もあり...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...やあ! 来たぞ! 来たぞ! アラビヤ人が来たぞ! うふっ! 堂々たる髯だなあ!そうかと思うと――...
谷譲次 「踊る地平線」
...堂々たる一国の政府方針声明の内に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...堂々たる一大政黨を以てして其の言動の毫も議會に重きを置かれざるの現状に煩悶し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...堂々たる議論を試みんとするの癖あり當時の府會議長たる沼間守一深く之れを患へ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ひどく恐れていたあの響きの高い堂々たる言説ももう聞こえなかった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...「これまで見た人のうちでももっとも堂々たる人物」であるとか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして眼鏡(めがね)や鎖をつけたひとりの堂々たる男が怒ってふり返りながら言うとする...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...祖父の堂々たる声高な言葉...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お長屋といふ名に相應(ふさ)はしからぬ堂々たるものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長押(なげし)に髷(まげ)の刷毛(はけ)先が届きそうな堂々たる体躯で...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...彼等の堂々たるタブローは結局そうした素晴らしい熱意の集積である事実に対し...
藤島武二 「画室の言葉」
...しかも地主らしい堂々たる家構が見当らないのだろう...
宮本百合子 「青田は果なし」
...こうして下から伏せれば直(す)ぐに落ちて来る」と堂々たる華族の君も興(きょう)に乗じて蠅取男となりおわんぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...まことに堂々たる構えであるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...木賃宿とは云つても古びた堂々たる造りで...
若山牧水 「木枯紀行」
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