...「別れの時」の悲哀に堪へぬ爲に進化を拒み過去の生命に執着する卑怯未練の魂も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...人間はさう執着する必要があるか知らん? 死んでしまへば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お金に執着するものなのだ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...これに執着するこころが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...もはや従前通りの意味の対立に執着する理由を吾々は有たなくなるからである...
戸坂潤 「性格としての空間」
...一つのものに執着することがなかった...
豊島与志雄 「囚われ人」
...母の面影に対するがごとく祖国の姿に執着するものであるから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私共は狂人のやうにそれに執着するのでございます...
中島敦 「かめれおん日記」
...かかる自己に執着するのが迷である...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...どこまでも執着するものを作るといふことである...
三木清 「人生論ノート」
...深く執着するものがある者は...
三木清 「人生論ノート」
...どこまでも執着するものを作るということである...
三木清 「人生論ノート」
...生成消滅の世界に執着する人間の自然知から永遠な存在即ちイデアの世界についての真知へ高められる...
三木清 「哲学入門」
...まったく愚か者がその体に執着するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それほど自分に執着するものでもないから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「そんなものに執着する必要はない」なんて...
吉川英治 「折々の記」
...自己の利益または特権に執着する心である...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...雪隠に烟草を吹かし帽子の型に執着する子供を「人」たらしむべき教育は実に難中の難である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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