...も少し執着するといゝんだ」と思つた...
有島武郎 「半日」
...第一取捕へて仕舞へば其奴が安つぽいものになつて仕舞つてそれに執着するなんて云ふ馬鹿は出來なくなるさ……畢竟(つまり)僕なんざア斯う云ふ風に安住の地を求めて...
有島武郎 「半日」
...自己愛など執着する値打ちもないのだと...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...お金に執着するものなのだ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...基督教のこれらの慣習に対してさほど執着するには至らなかったが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...しかし、これと同時に、私どもは、生じたといっては喜び、滅したといっては悲しむ、その「囚われの心」、「執着する心」、その「迷いの心」を否定するという意味で、この「不生不滅」の原理を味わってゆかねばならぬと思います...
高神覚昇 「般若心経講義」
...自分の生に執着するの恐れがなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...好んで乞食や苦力の生活に執着する必要はないのだ...
豊島与志雄 「秦の出発」
...その声に執着すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...深く執着するものがある者は...
三木清 「人生論ノート」
...どこまでも執着するものを作るといふことである...
三木清 「人生論ノート」
...そしてもし我々がなおこういう種類の快楽に執着するならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(テレンティウス)わたしはわたしが現に見るもの・現に握っているもの・に執着する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年をとるにつれていつの間にかある種の生活様式に執着するようになった(この年齢になると教育も効果がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...馬淵の家のお宝へ執着する心からだんだん爺さんに倣って嗇くなり...
矢田津世子 「神楽坂」
...自己の利益または特権に執着する心である...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
...彼が著しく「神」のことに執着する所などはほとんど無意味に感ぜられるに相違ない...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
...雪隠に烟草を吹かし帽子の型に執着する子供を「人」たらしむべき教育は実に難中の難である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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