...却て深く生を執着することを知る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自家の文物に執着するといふ自然的事實によつては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自己愛など執着する値打ちもないのだと...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...生その物に執着する努力を宗教心と云ふなら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...仏教の精神に執着する者があった...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...しかもその五欲に愛着し、執着することは、結局、「因縁」の道理を知らないがためです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...しかも深く執着するといふわけでもなく水の流れるやうにさらさらと自然に御挙止なさつて居られたのでございますから...
太宰治 「右大臣実朝」
...現代に執着する心はわが仏尊しといふ心に似てゐる...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...心とか精神とかいう古くさいものの薄れゆく影に執着するのは...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...母の面影に対するがごとく祖国の姿に執着するものであるから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...吾人はそれに執着する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私共は狂人のやうにそれに執着するのでございます...
中島敦 「かめれおん日記」
...法華信者が偏頗(へんぱ)心で法華に執着する熱心...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...執着するものがあるから死ねるといふことである...
三木清 「人生論ノート」
...そしてもし我々がなおこういう種類の快楽に執着するならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしが最も喜んで懐抱し執着するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...肉体に執着するものは心霊を超越す...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
...また安逸に執着する欲情を見よ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索