...「別れの時」の悲哀に堪へぬ爲に進化を拒み過去の生命に執着する卑怯未練の魂も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...しかく色々の過去の事物及び半過去の領域に屬してゐる故郷の現状に執着する代りに...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...生その物に執着する努力を宗教心と云ふなら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...色に執着するものに対しては...
高神覚昇 「般若心経講義」
...しかもその五欲に愛着し、執着することは、結局、「因縁」の道理を知らないがためです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...執着するなよ!七時半の列車で出発...
種田山頭火 「旅日記」
...現代に執着する心はわが仏尊しといふ心に似てゐる...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...あくまでも歴史と社会との区別に執着するならば...
戸坂潤 「科学方法論」
...過去に執着するのは貧しい人々にとっては酷(むご)たらしいことであると考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...定住した土地にかならず執着するものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかしきわめて感傷的でなくて現実に執着する真のイタリー婦人だったから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妄(みだ)りに過去に執着するなかれ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...執着する何ものもないといつた虚無の心では人間はなかなか死ねないのではないか...
三木清 「人生論ノート」
...深く執着するものがある者は...
三木清 「人生論ノート」
...生成消滅の世界に執着する人間の自然知から永遠な存在即ちイデアの世界についての真知へ高められる...
三木清 「哲学入門」
...それほど自分に執着するものでもないから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年をとるにつれていつの間にかある種の生活様式に執着するようになった(この年齢になると教育も効果がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また安逸に執着する欲情を見よ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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