...申しわけをしなかつたと同樣ではないか? 生にばかり執着する渠には...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これに執着するこころが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...このような概念に執着する限り如何なる心理学者も――シュトゥンプフすらも――空間の根源性を摘出することは出来ないであろう...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...人の意欲を窒息させる雰囲気――他人の労働の上に寄生して不精懶惰な現状に執着する裕福な生活...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...宗教にでも執着するような調子で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...綿布に執着するものだと...
豊島与志雄 「立札」
...その犬の声にすっかり執着するが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かかる自己に執着するのが迷である...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...法華信者が偏頗(へんぱ)心で法華に執着する熱心...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...どこまでも執着するものを作るといふことである...
三木清 「人生論ノート」
...生成消滅の世界に執着する人間の自然知から永遠な存在即ちイデアの世界についての真知へ高められる...
三木清 「哲学入門」
...そしてもし我々がなおこういう種類の快楽に執着するならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(テレンティウス)わたしはわたしが現に見るもの・現に握っているもの・に執着する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年をとるにつれていつの間にかある種の生活様式に執着するようになった(この年齢になると教育も効果がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「そんなものに執着する必要はない」なんて...
吉川英治 「折々の記」
...「自分には為すことがたくさんある」その信念に執着するのだ...
吉川英治 「黒田如水」
...彼が著しく「神」のことに執着する所などはほとんど無意味に感ぜられるに相違ない...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
...また安逸に執着する欲情を見よ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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