...斧(おの)を執るもの...
芥川龍之介 「偸盗」
...其麼工合で居る中に渠等の言動は漸く政治上の社會主義乃至無政府黨的言論以外に迄走つて萬事に不平的破壞的態度を執るやうになり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...私たち筆執るものには...
上村松園 「虹と感興」
...三藏は處女作をどうする? と自分で自分を責めたが尚筆を執る勇氣が無かつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...男の上に権を執る事を許さず...
太宰治 「新ハムレット」
...仕方なし諦(あきら)めの気持でペンを執るのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...老人の腕を執ると...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...其本の中に女が政治を執ることが書いてあるのです...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...終日筆を執る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...脱?)餘りに自己の固陋な尺度を當て篏めようとするに對して反抗の態度を執ることが有つても皆誠實な人々である...
長塚節 「記憶のまゝ」
...扨(さて)爾う云う方針を執るとして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...実に私が人に秘れてもくろんでゐる規模雄大なローマンスの筆を執るには世にも適当な仕事部屋であると...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...絵筆なら絵筆を執るべきでしょう...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...私は私の筆を執るべき時に達したと思う...
柳宗悦 「工藝の道」
...自分が家督して政治を執るばあいには...
山本周五郎 「いさましい話」
...老職事務も自邸で執るというふうなので...
山本周五郎 「半之助祝言」
...能のように減って行く式の進化の方法を執る方が遥かに有利ではあるまいか……芸術的に高潮して行く度合いが何層倍か早くはあるまいかと考えられる...
夢野久作 「能とは何か」
...昨日私は先生について筆を執る事を約した...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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