...自己の中にある道を固執することではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...併し自分は今も猶依然としてこの誤謬(?)に固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俺は飽くまでも此立脚地を固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...固執するところがない故に損傷することがないので...
津田左右吉 「日本精神について」
...それはあるいは伝習を固執するアカデミックな画家や鑑賞家の眼からは甚だ不都合なものであるかもしれないが...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...数学は形式論理をあくまで固執するか...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それはそれ自身を固執する力を有っているのであり...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...なお根本制約として教学精神がみずからを固執するだろうことを...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...ドイツ芸術とドイツ精神との偏見にたいして一徹な攻撃的の道を固執するならば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「いや理屈に合わないへんなことに固執するのが...
豊島与志雄 「自由人」
...中年になつて詩に執するのは未練であり...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...固執する決意を我々にさせるならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...いかなる抗体の中を落下しようとも同じことだと固執するのと同じである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ますます夢の中に己の取らうとしてゐる道を固執する...
水野仙子 「輝ける朝」
...明石は子を放すまいと固執する力が弱って行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...水戸家の千年をのみ固執する寅寿の肚(はら)と...
山本周五郎 「新潮記」
...純一の態度に固執する者はともすれば内容を空疎にする...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...従って神秘的認識に執する禅宗にあっては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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