...生花に固執する老人とダンス...
會津八一 「趣味の修養」
...芭蕉の俳諧に執する心は死よりもなほ強かつたらしい...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...なお家族制度を固執することに多分の便利が認められよう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かような考慮なしに単に国粋主義を固執するのはむしろはなはだ危険な思想的傾向であるとせねばならないであろう...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...あくまで小さい自我に固執するならば...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それはあるいは伝習を固執するアカデミックな画家や鑑賞家の眼からは甚だ不都合なものであるかもしれないが...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...形式論理学を固執するか...
戸坂潤 「辞典」
...それはそれ自身を固執する力を有っているのであり...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...日本の立場にばかり固執すると...
久生十蘭 「だいこん」
...固執する決意を我々にさせるならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私は自分から固執するところがあったとも云ったし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんな理由で彼がこんな習慣に固執するのか私にはまったくわからない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...水戸家の千年をのみ固執する寅寿の肚(はら)と...
山本周五郎 「新潮記」
...大義に執する余り矯激にわたる弊のあることを知っていた...
山本周五郎 「新潮記」
...お互いが自分のいいぶんを固執するとしたら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...なぜ彼がそんなに固執するのか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...物的価値に執する彼の態度への悪感から私はむしろそういう尽力を避けていました...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...身命に執する一切の価値を放擲し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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