...矢張城方の武士が首を斬る暇がなかったために鼻を持って行ったので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...寄手(よせて)が城方の腹をさぐりつゝある間、城方は又、勝ち誇っていた包囲軍が急に攻撃をゆるめた理由が分らないので、同じように気味悪がった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それに対抗する城方(しろがた)の方は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...盆の頃になつて籾摺したものをエマズリ即ち今摺といふ(頸城方言集)...
柳田國男 「食料名彙」
...城方(しろかた)の者は...
吉川英治 「上杉謙信」
...むしろそれは城方の好餌であった...
吉川英治 「私本太平記」
...延引(えんいん)あらば城方(しろかた)の結束も堪忍(かんにん)せしめ難し早(さう)々御進発 急がれたく……云々(しかじか)とあって...
吉川英治 「私本太平記」
...それを、夜となく昼となく、起番(おきばん)寝番(ねばん)と入れ交(か)えて、間断なく継続し、城方の者をして、防ぐに遑(いとま)なからしめる...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうやら城方の者でないらしいので...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふしぎに眠うなる」「大丈夫でございます」「そしてもし……ひとたび城方の方に...
吉川英治 「新書太閤記」
...はははは」ふと、光秀が座中を見わたすと、城方の者は、云い合わせたように、箸(はし)もあまりとらず、杯も唇(くち)へ運んでいなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...母なるお人を城方へ人質としてさし出す所為(しょい)はなかろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...城方へ信じさせるにありますが」信忠は...
吉川英治 「新書太閤記」
...この搦手(からめて)には、城方の一将、松田九郎兵衛の手勢が守っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...城方の将士は、力尽きて、その中へ追い込まれたが、つけ入る明智の兵を、せつなに断つため、どんと咄嗟(とっさ)に鉄扉(てっぴ)を閉めたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...これは城方の老巧が...
吉川英治 「新書太閤記」
...――また、城方の方へも、数回往復して、折衝(せっしょう)に努め、日も暮れごろに迫って、ようやく、和議の調印という運びにまで、漕(こ)ぎつけたのであった...
吉川英治 「茶漬三略」
...籠城方の死傷二百二十五名というような...
吉川英治 「日本名婦伝」
便利!手書き漢字入力検索