...城廓には高い城壁があった...
...あの国の城廓はとても美しい...
...戦国時代の城廓は、攻めにくく守りやすかった...
...歴史のある城廓を散歩するのは楽しい...
...彼は城廓の歴史に詳しい...
...しかしまた彼等が一歩此の城廓から出たら――何と云ふ惨めさ...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...城廓(じょうかく)のような大建築物が地上から完全に姿を消してしまったのだから...
海野十三 「地中魔」
...その城廓に立て籠って...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...また虎屋なればこそあの堂々たる城廓のような建築になっても商売繁昌するのであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...皇居に城廓などの軍事的設備が後までも設けられなかったこと...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...もう自分の城廓の中に戻ったという気がして...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...十世紀に入っては更にギリシア系の哈利発(ハリハ)ムイズの代官ガウハル将軍が宏大な城廓を築いて市街を整頓し...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...思ひ思ひの独断の城廓にたてこもることは容易でもあり...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...つまりはいずれの城下町でも城廓本位から商売本位に遷(うつ)るために...
柳田國男 「地名の研究」
...今ある城廓は周囲二十四町...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...或いは城廓には迷彩をほどこしたりして...
吉川英治 「三国志」
...自然の山を城廓(じょうかく)として...
吉川英治 「神州天馬侠」
...真っ黄色な梢(こずえ)を仰ぐと、木立の彼方に、秋の名残を燃え旺(さか)っている紅葉の稲葉山と、絶頂の城廓とが、くっきりと碧空(あおぞら)に聳(そび)えて、斎藤一門の覇権を誇っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...眼の下の城廓を、あかず見つめていた信長は、その眼を、藤吉郎の面(おもて)へ向けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...日本中の数ある城廓(じょうかく)のうちで...
吉川英治 「新書太閤記」
...大内義興(よしおき)の四層閣が城廓の中心として築かれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...居住も多く北ノ庄の城廓で過していたため――と彼はよく自語しているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかもそれは大がかりな城廓の手入れらしい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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