...二人の身をも埋むる許り...
石川啄木 「葬列」
...(鼻口を埋む脱脂綿...
小穴隆一 「二つの繪」
...腰を埋む時に到りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...今渡つた小川の板橋から此門に來るまでの徑も草鞋を埋むるほどの雪があつたし...
高濱虚子 「俳諧師」
...午後水仙蕃紅花の球根を地に埋む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...チユリツプ球根を花壇に埋む...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...此等のカッフェーの光景と給仕女の評判記に至っては現代の雑誌新聞の紙面を埋むる好資料である...
永井荷風 「申訳」
...小屋を埋むる客は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...荷を負ひて旅商人(あきびと)の朝立ちしわが隣室も埋むる嵐気これも小河内の夏の朝の光景である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...埋むとは言ひ得ぬなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...もし埋むに力入れたらんには俗句と成りをはらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...猫往昔(むかし)虎に黠智(かつち)と躍越法を教えたが特(ひと)り糞を埋むる秘訣のみは伝えず...
南方熊楠 「十二支考」
...海に入り砂に埋むるまでなくとも...
南方熊楠 「十二支考」
...安井三尺草頭(かしら)を埋む」などと冷やかされた...
森鴎外 「安井夫人」
...九十九にして一本残りたればこの塚に埋む...
柳田國男 「地名の研究」
...全市を埋むるばかりに繁茂して...
吉江喬松 「山岳美觀」
...また何年何月地に埋むと...
吉川英治 「三国志」
...うずだかい落葉朽葉の柔かく草鞋を埋むる道を二十町も歩いたであろうか...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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