...骨を異域の土に埋むるの遙(はるか)に慰む可きものあるを信ぜしなり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...今戰へる敵逃げて濠を屍體に埋むべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...戰歿のわが同僚を埋むべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...涙するわが双の眼(まなこ)をおんみの胸に埋むるを許したまへ...
富永太郎 「夜の讃歌」
...身を埋むる四方の石壁のうちにあって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...午後水仙蕃紅花の球根を地に埋む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...チユリツプ球根を花壇に埋む...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...而して多くは樹ありて之を埋む...
長塚節 「草津行」
...墓地に至り棺を埋むるとき...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...小屋を埋むる客は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小屋を埋むる客は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...荷を負ひて旅商人(あきびと)の朝立ちしわが隣室も埋むる嵐気これも小河内の夏の朝の光景である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...埋むとは言い得ぬなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...埋むとまで形容して俗ならしめざるところ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...もし埋むに力入れたらんには俗句と成りをはらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...埋むとまで形容して俗ならしめざる処...
正岡子規 「俳人蕪村」
...インドにもかかる説、『阿毘達磨倶舎論(あびだつまくしゃろん)』に出(い)づ、いわく、〈太海中大衆生あり、岸に登り卵を生み、沙内に埋む、還りて海中に入り、母もし常に卵を思えばすなわち壊(こぼ)たず、もしそれ失念すれば卵すなわち敗亡す〉、これ古人が日熱や地温が自ずから卵を孵すに気付かず、専ら親の念力で暖めると誤解するに因る)、〈雄上風に鳴き、雌下風に鳴く、風に因りて化す〉(親の念力で暖め、さて雄雌の鳴き声が風に伴(つ)れて卵に達すれば孵るのだ、『類函』四三八に、竜を画(えが)く者の方(かた)へ夫婦の者来り、竜画を観(み)た後、竜の雌雄状(さま)同じからず、雄は鬣(たてがみ)尖り鱗(うろこ)密に上(かみ)壮(ふと)く下(しも)殺(そ)ぐ、雌は鬣円く鱗薄く尾が腹よりも壮(ふと)いといい、画師不服の体を見て、われらすなわち竜だから聢(たしか)に見なさいといって、雌雄の竜に化(な)って去ったと出(い)づ、同書四三七に、斉の盧潜竜鳴を聞いて不吉とし城を移すとあり、予も鰐鳴を幾度も聞いた)、〈その交(つる)むときはすなわち変じて二小蛇と為(な)る、竜の性粗猛にして、美玉空青(ぐんじょう)を愛(め)づ、喜んで燕肉を嗜む(ローランの『仏国動物俗談(フォーン・ポピュレール・ド・フランス)』巻二、三二二頁に、仏国南部で燕が捷く飛び廻るは竜に食わるるを避けてなりと信ぜらるとある)、鉄および※草(もうそう)蜈蚣楝葉(せんだんのは)五色糸を畏る、故に燕を食うは水を渡るを忌み、雨を祀るには燕を用う、水患を鎮むるには鉄を用う、『説文』に竜春分に天に登り、秋分に淵に入る〉...
南方熊楠 「十二支考」
...草鞋を埋むる霜柱を踏んで...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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