...壱岐殿坂時代の緑雨はまだこういう垢抜けした通人的気品を重んずる風が残っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...彼の垢抜けた容姿が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その接待振が垢抜けしてうれしい...
種田山頭火 「行乞記」
...」と垢抜けのした叔父は言った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...」と叔父はいかにも垢抜けのした上品さで返答した...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...襟すじから耳のうしろへかけた辺りがすっきりと垢抜けていて男でさえも惚々するくらい...
久生十蘭 「魔都」
...濁って垢抜けのしない心持ちである...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...然るに垢抜けのした精美(リファインド)された心持ちで考えると...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...垢抜けた感じの背の高い男がバンストンです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...垢抜けたかわいい顔のコニー・カラムは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ヤアの賭場(とば)まで逐ってきたのだ」などという台詞はさすがに垢抜けのしたものであるが少うし悪党振りがよ過ぎはしないかしら...
正岡容 「我が圓朝研究」
...垢抜けた端正な子供らしさで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...四十六七の、腺病質らしい、垢抜けのした、銀杏(いちょう)返しの女...
三好十郎 「好日」
...垢抜けのした洋服姿の三十才位の男)浦上 ……今日は...
三好十郎 「好日」
...ギャグなぞも案外垢抜けのした奴がありました...
山中貞雄 「五題」
...よく見ると垢抜けがしている……というのが最も平たい言葉であろう...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...垢抜け手振りが時々見える...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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