...さわやかにもたげた頭からは黄金の髪(かみ)が肩まで垂(た)れて左の手を帯刀(おはかせ)のつかに置いて屹(きっ)としたすがたで町を見下しています...
有島武郎 「燕と王子」
...垂直(すいちょく)な鉄ばしごがさがっている...
海野十三 「超人間X号」
...岸の平沙(へいさ)は昼のように明るく柳の枝は湖水の靄(もや)を含んで重く垂れ...
太宰治 「竹青」
...耳垂(みみたぼ)がしゃくれっ気味に締れ上っていた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...駕籠(かご)の垂(たれ)を明けっぱなして...
中里介山 「大菩薩峠」
...「水害援助金募集」と書いた大きい幟(のぼり)が垂れ下っていた...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...代助の手先(てさき)から長く垂(た)れた...
夏目漱石 「それから」
...雨垂を眺めて居るぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その垂仁天皇(すいにんてんのう)の時(とき)に...
濱田青陵 「博物館」
...「お勢さん」ト云いながら昇が項垂(うなだ)れていた首を振揚げてジッとお勢の顔を窺(のぞ)き込めば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...垂幕が風にあおられるあいだからは...
水野葉舟 「遠野へ」
...みだれ髪の毛が首のへんに垂(た)れさがり...
三好十郎 「胎内」
...(画家首(こうべ)を垂る...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...ぼたぼた臭い汁が垂れる...
森於菟 「屍体異変」
...舌が口からだらりと垂れ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...米沢後詰(うしろまき)萠黄唐草(もえぎからくさ)釣でも垂れているよりほか今のところは為す事もないのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...とたんにがくと首を垂れて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...すぐ垂仁陵のそばに出る...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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