...伯父はなお身を入れてこの子こそ穂垂という家の苗字を世に知らせ...
饗庭篁村 「良夜」
...とにかく赤坊はいびきも立てないで首を右の肩にがくりと垂れたまま黙っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...垂直の柱に(ほぞ)穴にして嵌(は)めてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...おもりで絲を垂れて見ても...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...春は唯この一ともとに雑沓するという老木の枝垂(しだ)れ桜は葉も落ちて...
岩本素白 「六日月」
...わたしがちょうどその本の上に頭を垂れたときに火事を知らせる鐘が鳴り...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...直ぐ又パタリと兎の横顔の上へその耳が垂れて来るのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」半白の顎鬚(あごひげ)を胸まで垂らした老骨相家は言うのだった...
徳田秋声 「縮図」
...」彼は首を垂れてすたすた歩いてゆきました...
豊島与志雄 「香奠」
...岸の柳はすんなりと枝垂れていた...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...」覚えず頭(こうべ)を垂れた悟浄の耳に...
中島敦 「悟浄出世」
...低く垂(た)れている...
中村地平 「霧の蕃社」
...鏡の宿より美濃の垂井に出で...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...稍ともすれば首垂れがちであつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...虫の垂衣(たれぎぬ)で蔽(おお)うた馬上の女のすがたは...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...水は速かに下に垂れて...
柳宗悦 「和紙の美」
...平八は駕籠の垂れをあげ...
山本周五郎 「花も刀も」
...万太郎は駕の垂れを上げて...
吉川英治 「江戸三国志」
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