...「それこそ御隣の坊ちゃんが...
芥川龍之介 「影」
...「また今夜も御隣の坊ちゃんたちは...
芥川龍之介 「影」
...坊ちゃん! わたしは助かりましたが...
芥川龍之介 「白」
...」それでもお嬢さんや坊ちゃんは顔を見合せているばかりです...
芥川龍之介 「白」
...――坊ちゃんはどうなさいました?」「うちの若様? 若様は今お休み中...
芥川龍之介 「母」
...坊ちゃん」老婆が云った...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...「坊ちゃん、三人で何かして遊びませんか」ふと、こう云う声がしてうしろから駈けて来た者がある...
谷崎潤一郎 「少年」
...困った坊ちゃんだね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...「坊ちゃん、お前の名は何ていうの」「茂太郎――」「茂ちゃん」「ええ」「あの、さっきから物置の方で大きな声で泣いていた者がありますね、あれは何ですか」「あれはマドロスさんよ」「マドロスさんというのは?」「マドロスさんは、外国から海を流れ着いた人なのよ、それを殿様が拾って来て、うちに置いてあるんです」「そうですか、では外国人の大人ですね」「ええ、ええ、大人も大人、六尺の上もありますよ、田山先生も大きいけれど、それよりずっと大きくて、眼が碧(あお)くて、髪の毛が赤いんですよ」「そうですか、そんな大きな人が、なぜあんなに泣くのです」「それには理由(わけ)があるのよ、おじさん、あれはなかなか赦(ゆる)してあげられない理由があるのですよ」「へえ、何か悪いことをしたのですか」「ええ、悪いことをしたんです」「どんな悪いことをしたの」「お嬢様に悪戯(いたずら)しちまったんです」「え、お嬢さんに?」「そうですよ、それも一度や二度のことではないのです、ですから、今度という今度は殿様もお赦しになりません」「そうですか、そんな悪い人なんですか」「いいえ、悪い人じゃないんです、田山先生などは、ウスノロと名を附けてばかにしているくらいですけれど、田山先生がいないとあんなになってしまいます、お酒を飲むからいけないんですね」「そうですか、誰も殿様へ、お詫(わ)びをしてあげる人はないですか」「誰もありません、あんまり悪いことをしたから、造船所の人たちなんかは憎がって、海の中へ投げ込んでしまおうと言ってました...
中里介山 「大菩薩峠」
...おおかた私の書いた「坊ちゃん」でもご覧になったのでしょう...
夏目漱石 「私の個人主義」
...そんなものをおごられる方が迷惑だ」これは金持の坊ちゃん...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...坊ちゃんも腹が空いてるンでしょう...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...坊ちゃんの仲よしのお鶴さんでしょう...
水上滝太郎 「山の手の子」
...どうしてもこの坊ちゃんを殺すと云うんなら...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...華族や富豪のお坊ちゃん嬢ちゃんなぞがあらわす不良性は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...二階の窓から坊ちゃんがこれを見つけて...
夢野久作 「ドン」
...お父様は坊ちゃんの襟を捕まえようとしておられます...
夢野久作 「ドン」
...その時お父様もお母様も坊ちゃんも楽しいお昼の御飯を食べていました...
夢野久作 「ドン」
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