...男らしい均斉のとれた高貴なすがたをひきたてていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...日本の美術品が均斉を欠いていることは西洋批評家のしばしば述べたところである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...決して均斉の表現に反対したものではなかった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...もしシナ古代の青銅器具または唐代および奈良(なら)時代の宗教的美術品を研究してみれば均斉を得るために不断の努力をしたことが認められるであろう...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...極東の美術は均斉ということは完成を表わすのみならず重複を表わすものとしてことさらに避けていた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...その伸びやかな均斉の取れ弾力ある肢体一杯に発散させた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...同時にまたいずれも負けず劣らずにそれを誇るに足るだけの素晴らしく均斉の取れた美しい肉体を持っていたということも事実なのであったろう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その分類を合理的に均斉にすることによって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...同じくクラシシズムでも形相的な類型的な均斉と云ったような規定を抽出出来るが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...左右に描かれた均斉美にあるのだろう...
外村繁 「日を愛しむ」
...二つの乳房が描いた均斉の美しさであったのである...
外村繁 「落日の光景」
...均斉はすなわち倦怠(けんたい)であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...均斉(きんせい)を保ち...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それが生きていた日の好く均斉のとれた美貌をも思いやる事が出来ました...
松永延造 「職工と微笑」
...女子の「肉体の均斉...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...有為な花卉師(かきし)の目的は思うに大きさと均斉と色彩の美とを結合するにある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その大きさを増そうとして肥料を余計使えばおそらく萼(がく)が破れて直ちに均斉が失われてしまうであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...均斉のとれたその樹のさし交された枝枝の中で...
横光利一 「旅愁」
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