...男らしい均斉のとれた高貴なすがたをひきたてていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...我にアポロの完全均斉なる身体なかりしにもせよ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...あの均斉を缺いた平べったい胴体は...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...尤も此れでは顔の相似形(そうじけい)が不均斉になった訳だから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...こうした意識の統一均斉は社会に於ける人倫習俗とある程度までおのずから一致するだろうから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そういう統一・均斉・均衡の規範をもつ新鮮な道徳は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...特に文章形式が内容を陶冶し均斉にし或いは具体化し豊富にさえする積極的で能動的な役割を割合多分に持っていると見做される社会科学や哲学の学術論文に於ては...
戸坂潤 「思想としての文学」
...均斉のとれた典型的なことだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...均斉はすなわち倦怠(けんたい)であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宇治の鳳凰堂の華麗はまことに均斉を得た典雅その物ともいうべきではあるが...
野上豊一郎 「パルテノン」
...市街の家並が不均斉で...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...浪漫主義の本有感は、愛のメロディアスな情緒感で、柔軟可動の自由を愛し、内容を本位とするものであるのに、クラシズムは情緒を排し、感傷的気分を嫌(きら)い、そして均斉、対比、平衡、調和等の、数学的法則による形式を重要視する...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...周囲との対比や均斉を失わないよう...
萩原朔太郎 「猫町」
...素晴らしい均斉美といふやつで!」こんな風に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...均斉の好く取れた――一個の女性であつた...
松永延造 「アリア人の孤独」
...その大きさを増そうとして肥料を余計使えばおそらく萼(がく)が破れて直ちに均斉が失われてしまうであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...均斉のとれた美事な肢体は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...鮮やかな均斉のとれた見事さであった...
蘭郁二郎 「鱗粉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??