...極東の美術は均斉ということは完成を表わすのみならず重複を表わすものとしてことさらに避けていた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...うるわしい均斉をもった世界を作り出したのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...も少し形の均斉もとれていて...
太宰治 「畜犬談」
...その伸びやかな均斉の取れ弾力ある肢体一杯に発散させた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...同時にまたいずれも負けず劣らずにそれを誇るに足るだけの素晴らしく均斉の取れた美しい肉体を持っていたということも事実なのであったろう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そういう統一・均斉・均衡の規範をもつ新鮮な道徳は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その分類を合理的に均斉にすることによって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...左右に描かれた均斉美にあるのだろう...
外村繁 「日を愛しむ」
...メトロノーム的な均斉(きんせい)さ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大速歩の馬の交互に均斉した蹄(ひづめ)の音を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...力の均斉が安泰を欠き...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...均斉、精緻、繊巧その宜しきを得てゐるが、それは人生たるべくは、人間たるべくは、多くの場合何となく真実さ、自然さ、裸さ、ゆとり、柔みの感じを欠いてゐる...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...一番均斉がとり易いためであろう...
信時潔 「歌詞とその曲」
...周囲との対比や均斉を失わないよう...
萩原朔太郎 「猫町」
...前者は規則そのもの均斉そのものであるといふ感じを与へるに反し...
平林初之輔 「文学方法論」
...均斉の好く取れた――一個の女性であつた...
松永延造 「アリア人の孤独」
...統一も均斉も色彩の調和もないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この生活のこころよい均斉な調子は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
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