...もしシナ古代の青銅器具または唐代および奈良(なら)時代の宗教的美術品を研究してみれば均斉を得るために不断の努力をしたことが認められるであろう...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...極東の美術は均斉ということは完成を表わすのみならず重複を表わすものとしてことさらに避けていた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...その伸びやかな均斉の取れ弾力ある肢体一杯に発散させた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...夫による統一・均斉・均衡を有たなくてはならぬ筈だ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そういう統一・均斉・均衡の規範をもつ新鮮な道徳は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...同じくクラシシズムでも形相的な類型的な均斉と云ったような規定を抽出出来るが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...左右に描かれた均斉美にあるのだろう...
外村繁 「日を愛しむ」
...殊に二つの乳房は形よく均斉美を保って隆起している...
外村繁 「澪標」
...およそ均斉(シンメトリー)ほど人の心をしめつけるものはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...均斉はすなわち倦怠(けんたい)であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...均斉や調和の取れた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...浪漫主義の本有感は、愛のメロディアスな情緒感で、柔軟可動の自由を愛し、内容を本位とするものであるのに、クラシズムは情緒を排し、感傷的気分を嫌(きら)い、そして均斉、対比、平衡、調和等の、数学的法則による形式を重要視する...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...素晴らしい均斉美といふやつで!」こんな風に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...短く刈つた毛髪の下からすぐ看取することの出来る頭の形は又直にその不均斉を思はせる...
平出修 「公判」
...その大きさを増そうとして肥料を余計使えばおそらく萼(がく)が破れて直ちに均斉が失われてしまうであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...統一も均斉も色彩の調和もないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...均斉のとれたその樹のさし交された枝枝の中で...
横光利一 「旅愁」
...フロベニウスはそこに教養の均斉を見いだした...
和辻哲郎 「アフリカの文化」
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