...隣境にも及びて松前南部等にても港々にては多くは丹後人を忌みて送り出す事なり...
太宰治 「津軽」
...隣境から糴(いりよね)がこなくなって...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...何気なく隣境の空を見上げると高い樹木の梢(こずえ)に強烈な陽の光が帯のように纏(まつ)わりついていて...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...恐らくは隣境のダイジとの婚合(こんごう)であろうと思うが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...隣境いの黒板塀との間に金盞花(きんせんか)が植えてある...
夢野久作 「暗黒公使」
...隣境の乱あらば討つべし...
吉川英治 「上杉謙信」
...隣境の変に万一あるをおそれて...
吉川英治 「三国志」
...隣境を接して来たかたちに置かれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...武力と威嚇(いかく)をもって掠奪(りゃくだつ)した隣境の土地は...
吉川英治 「新書太閤記」
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