...現在眞正に獲得した立場から一切を地道に見て行きたい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...地道にやっていたのでは一円の小遣銭をかせぎ出すことさえ不可能な村人達は...
犬田卯 「競馬」
...地道にコツコツ働いて...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...いつも地道に店頭のお得意第一と心がけて来た...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...地道に働いて来たつもりで...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...地道にやつて来ることが出来たんだから』『何うしてでせう?』『何うしてツて……...
田山録弥 「ある日」
...芋川や倉井のものはもつと地道に稼いで働いてゐますがな』『矢張...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...地道に大衆の身辺に浸潤する時期なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...今の日本の開化は地道にのそりのそりと歩くのでなくって...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...富雄さんはどんなに儲けようとどんなに損をしようとも冨美ちゃんと小母さんとの生活は地道に立ってゆくように計画して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...地道にやつて行けば...
三好十郎 「地熱」
...此処で地道に働いて行かうと思つてるから...
三好十郎 「地熱」
...地道に生きてゆかれるんだ...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...地道に働く気なら親子三人の食ってゆけるくらいの田地は分けてやる...
山本周五郎 「藪落し」
...あの人は地道に行きたい行きたい...
夢野久作 「少女地獄」
...それを地道に訊(き)こうというのに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...まあ地道にやろう」山を降りながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...落ちついて地道にコツコツとヤリ直しをするほかはない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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