...地蔵尊の信仰とともに寺や道場に配されることが多い...
...その最後の作とか言ふ大幅(たいふく)の地蔵尊を見しことあり...
芥川龍之介 「学校友だち」
...並んで二体の地蔵尊の...
泉鏡花 「薄紅梅」
...新潟県のある村にて地蔵尊について起こった出来事である...
井上円了 「おばけの正体」
...石地蔵尊、その背景をなしてゐた老梅はもう枯れてしまつて花木が植ゑてある、こゝも諸行無常を見る、一句手向けよう...
種田山頭火 「行乞記」
...……・汲みあげる水のぬくさも故郷こひしく・枯れようとして朝顔の白さ二つ石地蔵尊その下で釣る・暮れてとんぼが米俵編んでゐるところ・灯かげ月かげ芋の葉豆の葉(改作)一つ風景――親牛仔牛が...
種田山頭火 「行乞記」
...・近道の近道があるをみなへし・こゝから下りとなる石仏・山の朝風の木が折れてゐる・ほんにうまい水がある注連張つてある・どうやら道をまちがへたらしい牛の糞・住めば住まれる筧の水はあふれる近道近かつた石地蔵尊うらは蓮田で若いめをとで・はだかではだかの子にたたかれてゐる・波音のガソリンタンクの夕日・一切れ一銭といふ水瓜したたる八月十日朝の山を眺めながら朝酒を味はつた...
種田山頭火 「行乞記」
...そこが警察です・どこかに月がある街から街へ・月がまうへのかげをふむ燈火管制の月夜をさまよふ南無地蔵尊...
種田山頭火 「其中日記」
...・食べるものはあるトマト畑のトマトが赤い・水のゆたかにうごめくもののかげ・空の青さが樹の青さへ石地蔵尊・秋晴れのみのむしが道のまんなかに市井事をうたふ・彼氏花を持ち彼女も持つ曼珠沙華秋の夜ふけて処女をなくした顔がうたふ(改作)・なんと大きな腹がアスフアルトの暑さ九月十六日朝は秋晴秋冷だつたが...
種田山頭火 「其中日記」
...地蔵尊(じぞうそん)の道しるべから北へ里道に切れ込んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ようように地蔵尊の前へのたりつくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...醜怪にも悪魔にも見える地蔵尊の前を過ぎて...
中里介山 「大菩薩峠」
...相好円満の地蔵尊を与へしに尼は...
牧野信一 「極夜の記」
...東京府八王子市子安(こやす))駿河の宇都谷(うつのや)峠の下にある地蔵尊は...
柳田國男 「日本の伝説」
...地蔵尊であったというのは...
柳田國男 「日本の伝説」
...土に縁の深い地蔵尊だけが...
柳田國男 「日本の伝説」
...運搬のため笠石をはずすと火袋(ひぶくろ)(胴石)の中に木彫の地蔵尊...
山本笑月 「明治世相百話」
...「これか」「はい」「地蔵だろうか?」「弥陀(みだ)とも見えませぬ」「やはり地蔵尊かの...
吉川英治 「私本太平記」
...わしも地蔵尊を身の守りにして来たが...
吉川英治 「私本太平記」
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