...地蔵尊の信仰とともに寺や道場に配されることが多い...
...その最後の作とか言ふ大幅(たいふく)の地蔵尊を見しことあり...
芥川龍之介 「学校友だち」
...形の殆(ほと)んど崩れてしまった石の地蔵尊が...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...傍(かたえ)に真白(まっしろ)に立たせたまえる地蔵尊に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...大沢なる地蔵尊の祭典に赴きたる帰途...
井上円了 「おばけの正体」
...この地蔵尊は昔ここの海中から上がったとのことで...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...埃をつきぬける・石地蔵尊へもパラソルさしかけてあるのぼりくだりの道の草枯れ明るくて一間きり(苦味生居)・柵をくゞつて枯野へ出た子供になつて馬酔木も摘みます夕闇のうごめくは戻る馬だつた八十八才の日向のからだである(苦味生さん祖母)さびしいほどのしづかな一夜だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...……・汲みあげる水のぬくさも故郷こひしく・枯れようとして朝顔の白さ二つ石地蔵尊その下で釣る・暮れてとんぼが米俵編んでゐるところ・灯かげ月かげ芋の葉豆の葉(改作)一つ風景――親牛仔牛が...
種田山頭火 「行乞記」
...四辻におもしろい石地蔵尊が立つてゐられた(ダイカンヂゾウ!)...
種田山頭火 「其中日記」
...三人同道して長野見物――まづ西光寺(刈萱親子地蔵尊)へ詣でる...
種田山頭火 「旅日記」
...二泊の予定でN……の地蔵尊参詣の旅に出た...
豊島与志雄 「秋の幻」
...芝白金三光町日限地蔵尊の境内に...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その中に立像の石の地蔵尊が安置されてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼の前に立たせ給うは万有還金の尊い地蔵尊と――思ったのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相好円満の地蔵尊を与へしに尼は...
牧野信一 「極夜の記」
...あの小さい姉とこの地蔵尊のお祭りしたことも...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...石の地蔵尊を路傍に見かけると...
吉川英治 「私本太平記」
...私の地蔵菩薩(じぞうぼさつ)のお影像(えいぞう)を手紙のうちに入れて上げようかと思っているの」「地蔵尊のお絵をですか」「ええ...
吉川英治 「私本太平記」
...刑場蹟に地蔵尊を建立して僅かに謝恩の心を致した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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