...大体に於て薄い色をつけた地紙に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あの低い松の枝の地紙形(じがみなり)に翳蔽(さしおお)える葉の裏に...
泉鏡花 「瓜の涙」
...地紙(ぢがみ)が大分痛んでゐるので...
薄田泣菫 「茶話」
...それは常にその地紙や...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...先生は手紙を貰はれますと初めと終りの餘白を切りとられて適當な扇の地紙形にお切りになりまして一々壽の字をおかきになります...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...摺物(すりもの)扇(おうぎ)地紙(じがみ)団扇絵(うちわえ)等に描ける花鳥什器(じゅうき)の図はその意匠殊(こと)に称美すべきものあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...北陸から東北へかけての山々には、ちょっと拾って見ても、妙高の農牛、黒姫の寐牛、焼山の蝙蝠、白鳥山の鳥、米山の鯉、地紙山の地紙、飯豊山(いいでさん)の牛岩などがある...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...何? 地紙売の綾吉が居ねえ」植幸の親爺は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...力兄哥」「せっせと地紙を折っているよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...精が出るね」地紙売の綾吉の長屋の前に差しかかった時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに点々たる地紙と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地紙売とが住んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地紙賣とが住んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地紙賣りも季節外(しゆんはづ)れだし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二絃琴を描いてあとは地紙(じがみ)ぢらしにして名とりの名を書いたりした...
長谷川時雨 「神田附木店」
...おきせに再縁をすすめにくる地紙売の竹六が...
正岡容 「我が圓朝研究」
...他の座敷も額張りから地紙(じがみ)まで...
山本周五郎 「さぶ」
...扇子(せんす)の地紙だの...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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